情報を検索で連携させ、ユニファイドコマースを実現
今後のアパレルは、選ばれるブランドになるための努力に加えて「体験と共感」が鍵になると説明する萩原さん。インターネットを活用し容易に情報を得ることができる時代においては、あふれる情報の中から見つけてもらえるよう、自ら働きかけることも欠かせない。
萩原 まだ現状は連携できていないSNSやブログに掲載した情報も、今後SHIPS 公式サイト内の検索で提示できるようにしたいと考えています。サイト内の情報をすべて連携し、Googleのようにコンテンツとの出会いや新たな発見を生み出すだけでなく、お気に入り機能を活用して1to1での情報提供も拡張する。そしてMAにもその情報を活かし、メール、LINE、アプリなどチャネルを越えてお客様と交流ができるようになれば、それがユニファイドコマースにもつながっていくはずです。店舗とECどちらも大切である以上、チャネルの境界をなくす取り組みについてもロードマップをしっかりと描き、取り組んでいきたいと思います。
北岡 次々と新たなアイディアを形にしようとするシップス様とお仕事でき、楽しさを感じる反面、私たちもしっかりと技術力でご要望に応えていかなくてはと身が引き締まる思いです。当社は内部で検索専門のエンジニアを抱えているため、規定のパーツやオプションから機能を選んで実装するだけでなく、各社のご要望やお客様の特性に合った機能開発にも対応することができます。ただサービスを提供したり、言われたとおりの機能を実装したりするのではなく、実装した先に想定される課題やそれらを乗り越える方法についても多数の知見を踏まえてご提供しておりますので、お困りの際はぜひ一度ご相談いただければと思います。
AI活用についてはまだ発展途上と考え、ためらう方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、人間と比べればまだ至らない点があるのも事実ですが、技術活用には「正解率100%ではなくとも、全体を最適化する」といった考えかたも大切です。自動化できる点は自動化して業務効率化ができれば、至らない点に人間の手を介在させる、もしくは技術を使って精度を高めることもできますし、そのほうが結果的にサイトそのものを良くすることにもつながります。シップス様のように規模が大きなECサイトほど、こうした歩みが着実に売上を作る一手として効いてくることは確実です。今後もシップス様が人間にしかできない取り組みに時間を費やせるよう、サポートを続けてまいります。