パーソナライズされた顧客体験はいかにして実現可能か
事例紹介の後は、サイトコアでセールスを担当する原水氏にバトンタッチ。「エクスペリエンス eコマース」の具体的な機能を、デモを交えながら紹介した。
サイトコアの強みは、Cookieベースでユーザーをトラッキングできる点にある。たとえば、検索サイトでホームシアターの広告をクリックしたユーザーがいたとする。「エクスペリエンス eコマース」を使えば、このユーザーが自社サイトを訪れた際、トップページのローテーションバナーにホームシアター関連のバナーを表示させることができる。
さらに、ユーザーのページ閲覧履歴をもとに興味関心のプロファイルを作成することも可能だ。たとえば、健康食品のサイトばかり見ているユーザーに対して「新規登録は初月1,000円、それ以降は月々2,000円」といった定期購入キャンペーンのバナーを出すことができる。
加えて、匿名状態のユーザーとログイン状態のユーザーの情報を統合できるというから驚きだ。あるユーザーが匿名でカートに入れた商品と、サインインしてカートに入れた商品をマージすることができる。
これは、サイトコアのエクスペリエンスエディターという見たまま編集のツールだ。たとえば、注文完了ページにバナーや動画を入れたい場合、コンテナーという部品を使えばドラッグアンドドロップでコンテンツを簡単に挿入することができる。コンテンツの出し分けも設定可能だ。通常は非表示にしておき、IPアドレスをもとに「東京在住の購入者にだけ東京のショールームのプロモーション動画を表示させる」というようなルールを作成することができる。
通常、このような取り組みを行いたい場合は自社のシステム開発部門に依頼する流れが一般的だが、CMSと一体化した「エクスペリエンス eコマース」ならコンテンツとルールさえセッティングすれば簡単に出し分けを実行することができる。
中断しているカートに対してメールでリマインドを行うMAツールの仕組みもサイトコアは提供している。メールアドレスを保有していない匿名ユーザーの場合、中断された商品として匿名プロファイルに記録される。
カートイン/アウトのデータも残るため、カゴ落ちしやすい商品も一目瞭然だ。データをもとにその商品を買いやすくなるプロモーションを仕掛けたり、価格を見直したりすることが可能だ。
サイトコアがデジタルマーケティングの世界で提供してきたさまざまな機能は、今やEコマースにも展開されている。カスタマーエクスペリエンスの改善を叶えるテクノロジーとして「エクスペリエンス eコマース」の果たす役割は大きい。(了)
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