はじめまして。GMOペイメントゲートウェイ株式会社 イノベーション・パートナーズ本部 マーケティング支援部 サイト改善チームの菅原です。当記事では、第2回に続き当社が携わってきたECサイト成長支援プロジェクトの一部をお見せしながら、「プチ改修」の重要性をご紹介いたします。
前回記事のおさらい
前回は、ECサイトの大規模な改修(リニューアル)の前にぜひ着手いただきたいプチ改修のターゲットとして、「カート」「顧客情報入力」「決済方法選択」「確認画面」といった要素から成り立つページ群「購入導線」がお薦めである旨をお伝えしました。同時に、顧客情報入力欄をプチ改修した事例もご紹介しています。
購入導線において、当社では購入完了画面(CV画面、コンバージョン画面)に近い画面から順にプチ改修を行うのが効果的だと考えています。確認画面→決済方法選択→顧客情報入力……といったように、顧客の動きと逆の流れでプチ改修することで、CVR(Conversion Rate:コンバージョンレート)を高めていくことが可能です。
前回は「顧客情報入力欄」をプチ改修した事例をご紹介しましたので、今回は顧客情報入力画面のもうひとつ手前、カート画面のプチ改修について、課題点と実際の改修事例をご紹介いたします。
カゴ落ち対策の要として、カート画面を重要視する方は多くいるでしょう。カート画面は購入導線の入り口にあたります。そのため、商品を検討中のユーザーが購入したいと思ったタイミングですぐに手続きを開始することができるデザインにしておく必要があります。
ただし、ひと口に「カゴ落ち対策」と言ってもさまざまな手段があり、具体的な対策案については、それぞれのECサイトに合った手法を検討しなくてはなりません。ここでは、ECサイト改善の切り口から、実際の改修事例を交えて進めかたをお伝えします。