中国消費者向け日本商品特化型越境ECプラットフォーム「豌豆(ワンドウ)」を運営するインアゴーラは、中国でトップクラスの短尺動画プラットフォームを運営する「快手(Kuaishou。読み:クアイショウ)」と提携し、越境ECプラットフォームパートナーとして参入することを発表した。
快手は2021年より新たに越境ECプラットフォームを開設しており、約2ヵ月間にわたりシステム連携と物流連携のテスト運営を行った。今回「豌豆公主海外専門店」を開設し、日本商品の販売を正式に開始。これにより、新たなSNSプラットフォームである快手上での日本商品の展開が可能となる。また、快手KOLと連携し、日本ブランドに対して、快手上でのマーケティング・ブランディング活動のサポートを開始。さらに、今後、日本ブランドの快手上での旗艦店運営のサポート事業も開始する予定だという。
快手は、短尺動画プラットフォーム。短尺動画投稿のみならず、ライブ配信やECサイトとしても利用できる。ライブ中にほかのプラットフォームの商品紹介が可能なECプラットフォーム「快手小店」を独自で構築し、Eコマースサービスがローンチされた。
今回、快手の若い顧客層に対する海外商品へのニーズを満たし、多種多様な海外の商品を提供すべく、越境ECプラットフォームが新たにローンチ。インアゴーラは、第1陣の越境EC戦略パートナー企業として認定された。
同提携につき、インアゴーラでは、次の事業をスタートする。
快手上で「豌豆公主」の海外専門店を開設 多種多様な日本商品を販売
インアゴーラは、自社越境ECアプリ「豌豆公主」にて、日本商品を中国で展開する越境EC事業のリーディングカンパニーとして、サプライチェーン・商品力の強み、コンテンツ力、システムや物流などのインフラ力が総合的に評価され、今回、快手の越境ECプラットフォームにおいて日本の化粧品や食品を専門的に取り扱う「豌豆公主海外専門店」を開設。すでにテストローンチを経て、システム連携により商品登録が完了し、また、物流連携により日本倉庫からの直送モデルおよび保税倉庫を経由する保税倉庫モデルの物流網を構築した。これにより、インアゴーラに商品登録がされていれば、「豌豆公主海外専門店」を通じて快手での販売が可能となる。
快手KOLネットワークを活かしマーケティング・ブランディング支援
従来の EC プラットフォームとは異なり、快手EC プラットフォームで販売するには、快手KOLによる紹介が販売促進に不可欠な手法となる。ライブにおいて、快手KOL が「快手小店」内に登録された商品を紹介する仕組みゆえ、「豌豆公主海外専門店」の KOL ネットワークの活用が有力な選択肢となり得る。同提携により、日本商品の販売のみならず、マーケティング・ブランディング活動の領域においても、サポートを行っていく考えとのこと。