大広は、ChatGPTを活用した自社開発のテキスト自動生成エンジン「Brand Dialogue AI(ブランド ダイアログ エーアイ)」を、 オーダーメイドのビジネスウェアブランド 「FABRIC TOKYO」を運営する株式会社 FABRIC TOKYOへ提供し、顧客との自動対話プログラムの実証実験を共同で開始すると発表した。
同プログラム「コーダイ by FABRIC TOKYO」(以下「コーダイ」)は、FABRIC TOKYOのAI店舗スタッフとして、LINE公式アカウントのトークルーム上でユーザーと対話を行う。
同実証実験では10月から約4ヵ月間、一部の顧客に対してAIで接客を実施。顧客との対話を重ねることで、商品やサービスに対する理解やロイヤルティの向上、購買行動への影響を検証する。この期間中に得られたデータを分析することでプログラムの検証、改善を行い、また、顧客のニーズに合わせたアップデートを実施するという。
「コーダイ」の概要
同プログラムは顧客1人ひとりの購入履歴や趣味嗜好などの独自のパーソナルデータ「カラダID」や対話履歴に基づいて顧客を深く理解したAIで、 商品をおすすめするだけでなく、ビジネスファッションの悩み相談なども行い、新しい体験を実現する。
コーダイ(CODAI)という名称は、店舗スタッフである「コーディネーター(COORDINATOR)+AI」の組み合わせであり、「CO-DAY(毎日ともに)」という意味が込められている。「Fit Your Life.」をブランドコンセプトとしてかかげ、サイズだけでなく生き方や価値観にフィットする自分らしいビジネスウェアの提供を目指すFABRIC TOKYOにとって「顧客とのコミュニケーションにおいても1人ひとりに合った対話を提供できるように」という想いも込められている。
パーソナライズな対話体験から生まれる価値
同プログラムでは、コーディネーターとしての対話からユーザーの好みや想いなどを傾聴し、ユーザー1人ひとりに合わせた雑談や悩み相談、商品のおすすめなどを行う。
ユーザーは「コーダイ」と対話を重ねることで、毎日のビジネスファッションを意識し、「毎日の服選びが楽しい」「ビジネスファッションにこだわりたい」「コーダイと選んだ服で出かけたい」などの価値を生み出す狙い。そして、コーダイへの愛着、FABRIC TOKYOへの親近感を醸成する。
パーソナルな対話体験を実現する独自技術
同プログラムのベースとなる「Brand Dialogue AI」では、ユーザー属性と質問内容をベクトル化して、データベース(パーソナル情報、商品情報、知識情報など)より最適なデータの検索を実施。その上で検索結果をプロンプトへ反映する独自の技術「ダイナミックプロンプト」を使用。ユーザーの属性や状態、対話内容に応じて瞬時にプロンプトを入れ替え、自然な対話を行う。同プログラムでは、商品情報に加え、記事コンテンツの情報を知識として加えることで、FABRIC TOKYOのコーディネーターとしてより専門的な対話を実現する。