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季刊ECzine vol.15定点観測

「Googleアナリティクス4」活用で身近になる機械学習

 EC事業者がおさえておきたい、13のテクノロジー関連トピックスの「定点観測」。プリンシプル木田さんに、分析について聞きました。 ※本記事は、2020年12月25日刊行の『季刊ECzine vol.15』に掲載したものです。

「Googleアナリティクス4」登場 「イベント」がデータの基本単位に

 前号の定点観測で紹介した新計測概念「アプリ+ウェブプロパティ」。これが2020年10月14日に「Googleアナリティクス4(GA4)」と名を変え、正式にリリースされた。

「恐らく『Googleアナリティクスの第4世代』という意味合いで、GA4と名づけられたのでしょう。公式が正式に表明したわけではありませんが、Googleアナリティクスの歴史は2005年にリリースされた『urchin.js』に始まり、2007年にリリースされた『ga.js』、2014年にリリースされ、現在も利用自体は可能となっている『analytics.js(ユニバーサルアナリティクス)』と続いてきました。これらに次ぐ4番めの新概念としてGA4の機能アップデートを進め、活用を推進していくと見られます」

 GA4の大きな変化は、前号でも紹介したとおりデータ構造の持ちかたに表れている。分析の主軸がセッションからイベントに移り、ユーザー軸、セッション軸、ヒット軸のすべてで掘り下げることができる。

「GA4以前は、分析軸にセッションを用いるのが基本でした。セッションは、参照元/メディア、ランディングページなどが一意に決まるため、十分利便性の高いものでしたが、一方、ユーザーサイトを訪問する際に利用するチャネルが増えるにつれ、セッション軸で数値を見る意味が薄れてきたのです。たとえば、自然検索で流入し離脱したユーザーが、後に広告経由で同一ページに流入し、商品購入を行ったとします。この場合、2回めのセッションでコンバージョンしたとみなされますが、初回でページを閲覧した際に得た情報が決め手となっている可能性もないとは言い切れません。こうしたフラストレーションを解消すべく、ユーザーの行動を逐一『イベント』として記録し、利用者が望む軸で分析できるようデータ構造から変更を加えたのが今回のアップデートです」

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