2019年設立のニューカマー ミッションは「テクノロジーの力で、コミュニケーションを進化させる」
SoVeC株式会社は、ソニーのグループ企業であるソニーネットワークコミュニケーションズと、PR企業であるベクトルのジョイントベンチャーとして、2019年3月に設立された企業だ。「テクノロジーの力で、コミュニケーションを進化させる」をミッションに、主にマーケティングの分野で、デジタルコミュニケーションの新たなソリューションを提供し、現在は動画自動生成クラウドサービス「SoVeC Smart Video」、バーチャル展示会ソリューション「そのまま展示会」、3DマップARアプリ「XR CHANNEL」の3つのサービスをリリースしている。
上川氏はまず、SoVeC Smart Videoで制作された上記3つのサービスの紹介動画を再生しながら解説を行った。いずれも15秒、もしくは30秒と短尺の動画ながら、サービスのアピールポイントを効果的に訴求。同社のランディングページやSNS、プレスリリースに埋め込んで発信したところ、さまざまなメディアが取り上げ、問い合わせなどの反響も得ることができたと言う。3種3様の動画を実際に見せることで、上川氏はサービスのクオリティを伝えるとともに、用途によって効果的な動画の作りかたが異なることを示した。
続いて、上川氏は「インターネットとスマートフォンの普及によって、企業と個人のコミュニケーションは非常に複雑になっている」と指摘しながら、最新のメディア・コミュニケーションの分類について解説を行った。
これからのメディアミックス戦略で重要なのは、従来型の広告(ペイドメディア)に加えて、3つの新たなメディア「アーンドメディア」「シェアードメディア」「オウンドメディア」を活用すること。上川氏は、それぞれのメディアについて解説を続ける。
企業がメッセージを発信する際の手段として、ペイドメディアが不可欠であることは間違いない。従来はテレビ、新聞、雑誌などのマスメディアが主な出稿先とされていたが、今は主戦場がインターネット上に移行しつつある。「認知・集客」を目的とし、日々多くの企業が広告を活用しているのが現状だ。
アーンドメディアは、パブリシティおよびメディアリレーションのことを指す。企業が発信するPR情報を基に、メディアやライター、ブロガー、インフルエンサーなどが情報を発信することで、「評価・拡散」が期待できる。
3つめに紹介したのは、シェアードメディアだ。これは、ソーシャルメディア上での一般消費者によるシェアやレビュー、コメントを指し、「評判・共有」の役割を果たしている。上川氏は、最後にオウンドメディアを紹介。これは、自社サイトやECモール、公式SNSなどの自社が運営するメディアのことを表し、「発信・訴求」の役割を担う。
「認知・集客のための大きな手段である広告に対し、アーンドメディア、シェアードメディアは、どのようにして世間の評判や評価を得て拡散・共有していくかを考える必要があります。評判や評価を得るためのポジティブな発信・訴求をオウンドメディアを活用してどのように行っていくか。各メディアの特性を考えた上でのコミュニケーションが非常に重要です」(上川氏)
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広告認知、理解、利用意欲の喚起 ファネルのすべてで効果を持つ動画広告
こうした新たなメディア戦略を進める上で鍵となるのが、動画広告だ。2019年、インターネット広告費がテレビメディアの広告費を超えたが、なかでも動画広告の伸びは著しく、2024年には5,000億円の市場規模になると予測されている。
また、実際に動画広告は購買ファネルの各段階において非常に効果が高いことも明らかとなっている。動画広告の効果は、静止画広告と比べると広告認知において1.6倍、広告理解で1.8倍、利用意欲では7倍も高く、これからの時代のメディアミックス戦略において、動画をうまく活用することで大きな成果が期待できる。
これまで動画制作はコストと時間がかかるという定説があったが、SoVeC Smart Videoを導入し制作を内製化することで、「動画制作費用は96%、動画制作時間は94%削減できる」と上川氏は語る。動画はウェブサイトやSNS、広告出稿などさまざまな活用法があるが、役割がそれぞれ異なるため、掲載箇所に応じて長さやコンテンツの作りを変える必要がある。こうした場面で、効率的に動画制作ができる同製品は高い効果を発揮すると上川氏は強調した。
なお、5G時代の到来とともに、これまで静止画が主軸であったバナー広告などの動画化が加速すると考えられるが、SoVeCがとくに推進するのがプレスリリースの動画化だ。新製品発売などのメッセージが動画でより伝わりやすくなり、インパクトを高めることができると言う。
顧客ロイヤリティ向上に貢献するパーソナライズド動画
上川氏は、ECにおける動画活用について、購買ファネル「AISAS」の図を示しながらそれぞれのフローで動画がどのような効果をもたらすかを解説。購買ファネルの初期段階「Attention(認知)」「Interest(興味・関心)」では、動画広告が認知拡大の役割を担う。続く「Search(検索・比較・検討)」のフェーズでは、動画コンテンツが商品やサービスの理解を深め、購買意欲を高めることに貢献し、「Action(購入)」につなぐ。動画コンテンツは購入後の「Share(共有)」の段階においても重要な役割を持ち、効果的に活用することでSNSやオウンドメディアでの拡散、エンゲージメント拡大といった効果をもたらす。顧客ロイヤリティ向上には、パーソナライズド動画の活用が効果的だと言う。
ここで、SoVeC Smart Videoを用いたECサイトの動画活用の事例が紹介された。ひとつめは、コスメブランド「RICAFROSH」が発売時にプレスリリース、ECサイト、SNS、YouTubeなどで各メディアの特性に合わせた動画配信を行った例で、効果的な訴求が功を奏し、発売開始後数時間で完売という結果につながっている。
次に紹介されたのは、サプリ商品の休眠顧客の再開拓を行った事例だ。セグメントを限定したパーソナライズド動画をメールに添付し、キャンペーンサイトへ誘導する動線を構築して成果につなげている。このほかにも、LINEの友だち登録をしている顧客限定に配信したパーソナライズド動画では、CTR、CVRともに高い効果を得ることができたと上川氏は語る。
「お客様のセグメントに合った内容を動画で作り込むことで、非常に貴重な感覚を持っていただくことができ、コミュニケーションも円滑に進みます」(上川氏)
さらに、SoVeC Smart VideoではEC事業者が持つ顧客データを基にセグメント別や個人別の動画を大量生成し、それぞれに的確な動画を配信することもできると上川氏は付け加えた。
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見られる動画に必要な工夫とは? 種類別のポイントを伝授
インターネットが主軸となる時代の動画は、2極化している。ひとつは、短尺・情報消費型の動画だ。SNS、動画広告、LP、ECサイトで活用されるのは主にこちらで、素早く消費者の関心を引き、飽きられないためにも短い尺の中で適切に情報を伝え、コンバージョンへつなぐ動線を設ける必要がある。
もうひとつは、中~長尺のコンテンツ型動画で、これらは主に企業サイト、YouTube、オウンドメディアで配信するために活用される。予算をかけてじっくり作り込み、ブランディングやストーリーを訴求することが求められるものだ。
「SoVeC Smart Videoは、短尺・情報消費型の動画訴求を得意としています。短い時間でも内容が伝わりやすい動画フォーマットを数多く用意し、かつ高いクオリティを担保しています」(上川氏)
ここで上川氏は、期待する行動を引き出す動画のフレームワーク「CAMS」を紹介した。『動画広告"打ち手"大全』(鈴木雄翔、高橋俊輔/インプレス)によると、短い動画の中でも以下の4つの要素を入れ込むことで印象に残る効果的な動画が完成すると言う。
- C(CATCH):ターゲットの心をつかむ
- A(APPEAL):ベネフィットをアピールする
- M(MOTIVATE):不安を解消し行動の動機づけをする
- S(SUGGEST):具体的な行動を1つ提案して終わる
YouTubeの6秒広告などの短尺動画では上記をすべて網羅できない場合もあるが、その場合は「AMS」もしくは「AS」のみでも十分に効果が期待できる。また、見られる短尺動画を作るには視聴者目線で伝えて期待に応え、気持ちを途切れさせないことも必要だ。まずはサムネイルで興味を持たせ、冒頭の0~3秒でひとつめの見どころを、続く3~10秒でふたつめの見どころを用意する。このような工夫を凝らすことで視聴を持続してもらい、ユーザーの次なるアクションを誘導することが可能だ。その際には、わかりやすいキーワードを使用し、情報を増やしすぎないことも重要となる。
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手持ちの写真で高クオリティな動画を制作できる「SoVeC Smart Video」
ここで、上川氏は改めてSoVeC Smart Videoのサービスを紹介。同製品のプロダクトコンセプトは「デザイナークオリティの動画を、誰でも簡単・リーズナブルに~デザイナーが伴走するように動画ができる~」であり、次の3つの特徴を備えている。
- プロデザイナーの品質
- 定額作り放題でリーズナブル
- スピーディな動画制作
SoVeC Smart Videoの特徴は、パソコン1台と素材があればSNS、自社サイト、ウェブ広告、サイネージ、イベントなどで流す商品紹介や営業資料、マニュアル、採用まで多岐にわたる用途の動画を、クオリティ高くいつでも何度でも制作できる点にある。
「ECサイトを運営される皆さんは、商品の写真やLP素材などをお持ちかと思います。それらを当社のクラウドサービスに投入いただき、テキストメッセージを挿入すればさまざまな用途に使える動画を出力することが可能です」(上川氏)
動画は3ステップで容易に作成することができ、最後には選択した動画フォーマット以外のバリエーションもふたつ提案される。実際に複数パターンの動画を確認した上で、用途に合った動画を選べる点も大きなポイントだ。
従来の動画制作は、「外注する際にかかるコストと時間の負担」「内製の場合のクオリティ担保」「動画制作のノウハウが社内にない」という3点が大きな課題となっていた。上川氏は、SoVeC Smart Videoがこうした動画制作の3大課題を「定額でスピーディにプロデザイナー品質な動画を、ウェブブラウザ上で誰でも簡単に制作できるようにすることで解決する」と強調した。
セッションの最後には、上川氏が開発中のファッションEC向け自動動画制作ソリューションを紹介。ファッションECの商品紹介に動画を加えることで、写真だけではわからない衣類の動きや質感などを伝え、より店頭に近い情報を届けられるようになる。
同ソリューションでは、撮影、編集、納品といった一連の工程を自動化することで、EC素材の動画化をより容易に実現。必要な機材は、カメラ、動画処理用のパソコン、商品との紐付けに使うバーコードリーダーの3つのみとなっており、ソフトウエア上で10~15秒程度の撮影を行うことで、ディープラーニングを活用した自動編集が施され、1分程度で複数のプレビューが準備される。使用する動画を選択すれば指定サーバーへ自動納品され、最短3分でECサイトに反映することができる。
上川氏は、同ソリューションについて「現在ベイクルーズと共同で実証実験を行っている段階」と述べた上で、このように展望を語りセッションを締めくくった。
「ベイクルーズとの取り組みを通してディープラーニングをさらに進化させ、ソリューションを温め育てていく予定です。SoVeCの今後にご注目ください」(上川氏)
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