SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

最新イベントはこちら!

ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

今こそ、リテールイノベーションを!

BUYからSHOPPINGへ いまECをインターフェースから見直すべき理由

 リテールテックという新たな領域で様々なサービスを開発・提供しているエスキュービズムの薮崎さんによるコラムをお届けします。テーマは「リテールイノベーション」。今回はインターフェースに焦点をあて、これからの新しいECのカタチを探っていきます。  

サイトのレイアウトはここ20年ずっと変わっていない

 突然ですが、読者の皆さんはECサイトと言えば、どのようなデザインを思い浮かべますか?

 トップページに大きな新着商品の告知バナーがあって、左にカテゴリーやおすすめ、検索ボックスなどがあり、ページの下部にレコメンドされた商品が表示されている。こんな作りをイメージしたとしたら、一度その固定概念を取り払ってECについて考えてみるのもいいかもしれません。

一般的にイメージされているECサイトのデザイン例
一般的にイメージされているECサイトのデザイン例

 なぜならそのECサイトのインターフェースは、今の楽天やAmazonなどのモール型のECサイトが築いてきたものだからです。ジャストシステムのEコマース&アプリコマース月次定点調査(2018年5月度)によると、「5月はEC利用者の約半数が3大サイトのみで購入」しているという結果が得られたといいます。その3大サイトとはもちろん、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングです。

 一企業が品揃えでは勝てない巨大プラットフォーマーたちと同じ土俵で戦っていては、分が悪いのは目に見えています。「自社ECは集客が難しいよね」、「ECはそこそこの売上にしかならない」と感じている企業も多いのではないでしょうか。

 ですがだからこそ、生活者がAmazonや楽天ではなく、あえてそのECサイトに来る理由を作らなければなりません。モール型ECサイトではなく、自社ECサイトに生活者が求めているのは、そのブランド、そのサイトでしかできない特別な体験なのです。会員特典や値引きなどの施策だけでなく、そうした体験を設計することが、あえて自社のECサイトを訪れてもらう理由に繋がるのではないでしょうか。

次のページ
体験を設計する際のポイントは「エンゲージメント」

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
今こそ、リテールイノベーションを!連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

株式会社エスキュービズム 代表取締役社長 薮崎 敬祐(ヤブサキ タカヒロ)

1979年兵庫県生まれ。東京大学大学院経済学研究科修了後、リクルートに入社。新卒および中途採用を中心にした人材サービスのソリューション営業部門を経て、2006年5月のエスキュービズムを設立。テクノロジー、小売、製造、農業、ヒューマンキャピタルなど広範な領域に事業展開。2018年はテクノロジー領域に再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事をシェア

ECzine(イーシージン)
https://eczine.jp/article/detail/5911 2018/08/20 07:00

Special Contents

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

2024年8月27日(火)10:00~19:15

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング