3.ユーザーの知りたい情報を先回りして提供する
本サイトのターゲットはBig tallつまり、身長が高い、少しふくよかな男性です。同じ身長6フィート(約182cm)だとしても、体型によって自分に合うサイズが異なります。
商品詳細ページに遷移した際に、自分に合ったサイズがどのサイズなのかがわかるように、体型別におすすめサイズチャートを用意しています。
また日本サイズは海外サイズよりも1サイズ小さいので、選ぶ時の推奨サイズも記載し、どのサイズがフィットするかわからないという潜在的なユーザーの悩みを払拭するよう先回りしています。
4.顧客単価を上げる工夫をする
国内向けECと比べ、海外のユーザーがわざわざ日本から購入するというのはハードルが高いものです。送料も国内と比べ高いため、せっかく価値を感じてもらったとしても、カートに入れた後に送料を見て離脱してしまうことも少なくありません。
そこでこのサイトでは、送料がボトルネックにならないよう、「○○ドル以上送料無料」というポップアップバナーを出しています。ただ、オファー内容はなかなか把握されにくいため、送料無料まで残りいくらかわかるような仕組みをカートに設置し、送料が理由で離脱することを防ぎつつ顧客単価を上げる、という工夫をしています。
いかがでしたでしょうか。このような改善施策はほんの一例で、日々データを見ながらサイトの改善やコンテンツの追加を行い、ユーザーの理解を深めています。何からやったらいいかわからないという方は、まず理想とする遷移図を書き出してみてください。
理想の遷移図とGoogle アナリティクスのデータを見比べることで、意図していることと異なる動きをしている箇所が見えてくるはずです。離脱しているポイントがどこか見えない時は、競合サイトを見てみるのもひとつの手段です。
わざわざ日本から商品を購入するというのは、精神的なハードルが高いものです。また、前回の記事でもお伝えしたように、価格が安いことは差別化要因にはなりにくいです。ユーザーの知りたい情報、悩みに先回りすることで価値を伝え、できるだけハードルを下げるようにしましょう。