ギャップはゼロではなかったShopify移行 努力の先に得たものとは
高松(フロアスタンダード) ちなみに、木村石鹸さんは2024年4月のECリニューアルでShopifyに移行されています。それまでは別のカートシステムを利用していたとのことですが、なぜ移行を決めたのでしょうか。
金(木村石鹸) 移行前は国内のECカートを利用していましたが、運営していく中で段々とShopifyの話題を多く耳にするようになりました。当時は企業サイトとECサイトが別々に存在していたのですが、企業サイトを訪れた方にそのままECサイトに進んでいただけるような導線を実現したいという話も社内で挙がっており、双方のあり方を見直す中でShopifyへの移行を決めました。現在は、企業サイトとECサイト、ブランドサイトを統合し、木村石鹸のサイトは一つしかない状態を実現しています。
高松(フロアスタンダード) 構想を実現する上でなぜShopifyを選んだのか、理由も教えてください。
木村(木村石鹸) 選択肢はいくつかあったのですが、前職(IT企業の取締役)の経験から、カナダ発のShopifyのビジネスモデルには2013年頃から注目していました。頭の片隅にずっとShopifyがあった状態です。
そんな状態の中、直近数年で急激にShopifyが世界だけでなく日本にも浸透している様子を見て、今後Shopifyは一つの正解であり、スタンダードになるのではないかと感じました。総合的に考えれば、国内のカートシステムと比べて圧倒的にユーザー数が多く、資本力もあるShopifyを利用したほうが時代に合わせたシステムのアップデートも早く、自社ECサイトの発展にもつながるのではないかと思い、検証を重ねた結果、移行を決断した形です。
高松(フロアスタンダード) Shopify移行でギャップなどを感じた経験はありませんでしたか?
金(木村石鹸) 木村が仕入れた情報を耳にしていた移行前は、正直「怖いな」と感じる部分もありました。実際に移行作業に入ると、会員登録の考え方や決済まわりの整備など、海外との商習慣の違いから、ローカライズするための努力が必要だったのも事実です。しかし、譲れないところは調整しつつも、Shopifyに合わせられるところはやり方を変え、そちらに合わせていく形で事故もなく移行を終えられました。
個人的には、思っていたよりも細かいところまで管理画面で操作、編集できるようになっており、以前のカートシステムよりもカスタマイズ性が高くなったと感じました。アプリの拡張性も高く、「Mikawaya Subscription」のBOX(バンドル)機能を使ったセット販売も実現できたので、お客様にとっても利便性が向上したと思います。
一部商品名に誤りがあったため、修正いたしました。訂正してお詫び申し上げます(2024年11月28日)