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ECzine Day 2024 Spring

2024年3月14日(木)10:00~16:20(予定)

海外トレンドを徹底解剖~中国編~

10年前の中国とは違う サービスレベル向上の理由は無数の防犯カメラと個人の信用度を測るスコア?

 中国が猛スピードで進化を遂げています。防犯カメラの普及や個人にスコアが付く仕組みなどにより、サービスレベルが格段に向上しているのです。そんな中国の最新トレンドを、一般社団法人深セン市越境EC協会日本支部代表理事 成嶋祐介氏が解説する本連載。第1回は、前編と後編にわけ、現代における日本と中国のEC市場を比較します。

やおよろずの神VS無数の防犯カメラ

 皆さんは日本と中国のサービスの違いに、どのようなイメージをもっていますか。

 日本の場合、商品の品質だけでなく、店員のサービスマナーにも重点が置かれていますよね。日本では様々なところに「やおよろずの神」が宿るとされ、人に見られていなくてもマナーを大切にする考え方があります。

 一方、中国では商品の品質が安定せず、「安かろう悪かろう」というイメージが強いのではないでしょうか。販売時の店員の対応を、素っ気なく感じる人も多いはずです。

 たしかに、10年以上前はそのイメージどおりでした。しかし、5年程前から、急速に状況が変わってきているのです。DXが進んだためです。具体的には、「防犯カメラとAIの進化」が大きな要因です。

 「初めて知った」という人もいるかもしれませんが、ここ数年で実際に中国へ訪れた人は非常に少ないはずです。

 約3年間の「ゼロコロナ政策」において、中国への入国規制が設けられていたこと。日本人への、15日以内の滞在におけるビザ免除が解除されたこと。LINEやFacebook、Instagram、Googleといったサービスが、中国では基本的に使えないこと。国際ブランドのクレジットカードが利用できない場合があり、使い慣れていない「アリペイ」などのQRコード決済や各種アプリが必要となること。

 こうした中国社会における仕組みが、外国人にとっては高いハードルになっています。近いのに遠い国になってしまいました。

 そんな中、中国の街中ではいたるところに防犯カメラが設置されました。車道を走る車をチェックする防犯カメラが、一つの柱に20台近くあることも。交通機関の改札や空港なども、防犯カメラだらけです。

 しかも、普通の防犯カメラではなく、個人を識別できるAIが搭載されています。人々の個人情報が紐付けられているのです。

 加えて、外国人は中国への入国時に指紋や顔写真の提出が求められます。ホテルに泊まる際も、顔写真が必要です。そして、ホテルの廊下にも、多くの場合は防犯カメラが設置されています。

 こうした取り組みにより、中国では、盗難などの犯罪が起きにくく、夜に女性が一人で歩けるようになりました。10年以上前には考えられなかった変化です。日本でいうところの「やおよろずの神」以上に、中国の人々は見られているのです。

 防犯カメラを通じて得られる情報は、その管理者に収集され、評価されることで、治安だけでなくサービス品質も劇的に改善されました。

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現代の中国では個人の信用度にスコアが付く

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この記事の著者

株式会社成島代表取締役 成嶋祐介(ナルシマ ユウスケ)

 元一般社団法人深圳市越境EC協会日本支部代表理事。世界の最先端企業1800社とのネットワークを持つ中国テックビジネスのスペシャリスト。中央大学、茨城大学講師などを歴任。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。株式会社成島代表取締役。2019年から深圳市政府公認の深圳市越境EC協会日本支部の代表理事を務めた...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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