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GAは貯める装置へデータポータルにシフトせよ

定点観測02 分析
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 EC事業者がおさえておきたい、13のテクノロジー関連トピックスの「定点観測」。プリンシプル木田さんに、分析について聞きました。※本記事は、2019年3月25日刊行の『季刊ECzine vol.08』に掲載したものです。

データポータルの時代 テンプレートを作ろう

 木田さんが今回厚めに紹介してくれるのは、無料のデータビジュアライズツールである「Googleデータポータル」である。この定点観測では何度か、「Googleデータスタジオ」として紹介してきたが、名称が変わっている。ここ数ヵ月、データポータルについてのトピックスが多数出てきていることもあり、木田さんたち解析業界でも、自然にデータポータルについて話す機会が増えていると言う。Googleはトレンドセッターであり、次のネット業界の流れを作ることは周知のとおり。

「データに基づいた意思決定ができていない企業が多いことから、それをサポートしようとしていると考えられます。Googleの立場からすると、Tableauをはじめとするデータビジュアライズツールで後れを取っていますから、それを巻き返そうとしているのでしょう」

 データポータルについて知識を深めていくうえで、まずおさえておきたいのはGA時代から続く「ソリューションギャラリー」。GAには「マイレポート」(日本名。英語表記ではDashboards)という、解析者がカスタマイズした簡易レポートをGA内に作る機能がある。ウィジェットを使うことにより、グラフを並べ替えたり、表示・削除も自由自在だ。

「このマイレポートやもっと本格的に作成したカスタムレポートを世界中に公開できるのが、ソリューションギャラリーです。海外の著名な解析者などが『こんなレポート作ったよ、使ってくれていいよ』と、自分が作ったマイレポートなどをシェアしてくれています。Googleとしては、共有する場を作ることで、共同資産にしてほしいという意図があるのでしょう。解析者はこれを見て学び、自分なりのレポートを作るのに活かし、またシェアして世に還元していくわけです」

 木田さんは、同様の文化がデータポータルでも作られるのではと考えている。

「すでに、Googleが作成したデータポータルのテンプレートも数が増えてきています。今後は、データポータル版ソリューションギャラリーもあり得るでしょう。これらのレポートは専門家の知恵が詰まったいわば知財ですから、ぜひ賢く活用していただきたいと思います」

 テンプレートを自分のGA環境で開くだけで、データが連携され、テンプレートはそのまま、データは自社のものが反映されたレポートを数秒で見られるようにすることも可能だ。すでにいくつかデータポータルを使った有料サービスは世に出てきており、無料テンプレートもネット上に出てくるようになるだろう。また、それを待たずとも初期投資でテンプレートだけ分析のプロに作ってもらうという選択肢もある。

「ECの業務にかかわる人たちは、1日中データポータルを眺めている必要はありません。しかし、朝5分だけチェックししてその日にやるべきことをデータに基づいて判断する、という社内文化は作っていくべきと考えます。月の半ばに見て、その月の売上が目標に届かなそうなら座して待つのではなく、広告を打つなど施策を追加しましょう。そのためにデータポータルは大いに役立つのではと考えています。一方、大手企業の場合は、Tableau等のよりカスタマイズ性の高いツールを使うという選択肢も出てくるでしょう」

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連載:季刊ECzine vol.08 定点観測

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