楽天インサイトは、「ファッションに関する調査」をインターネットで実施し、結果を発表した。今回の調査は、2019年1月28日(月)と1月29日(火)の2日間、楽天インサイトに登録しているモニター(約220万人)の中から、全国の20代から60代の男女1,000人を対象に行ったものである。
また、通常のアンケート調査に加え、「イノベーター理論(注1)」に基づいた楽天インサイトが提供する総合調査ソリューション「イノベーターマーケティング」を用い、対象者を情報感度の高さ別に5つの層に分類することで、実際の消費行動に基づいた分析を行った。主な調査結果は下記のとおり。
(注1)生活者を新しい商品や情報に対する感度別に「イノベーター」、「アーリーアダプタ―」、「アーリーマジョリティ」、「レイトマジョリティ」、「ラガード」の5つに分類する理論。
ファッションアイテムは「ショッピングモール」と「インターネット通販」が主な購入場所に
自分でファッションアイテムを購入する人に購入場所を聞いたところ、いずれのアイテムにおいても全体では「ショッピングモール」(トップス:49.0%、ボトムス:48.7%、インナー:51.3%、靴:46.3%)と回答した人がもっとも多く、次いで「インターネット通販サイト」(トップス:36.0%、ボトムス:29.5%、インナー:28.8%、靴:27.9%)となった。
ファッション情報は女性20代の6割以上が「SNS(Instagram)」を参考に
ファッションの参考にしている情報源を聞いたところ、全体では「参考にしているものはない」(42.7%)と回答した人がもっとも多かった。参考にしている情報源がある人では、「インターネットサイト」(26.4%)と回答した人がいちばん多く、次いで「日本の雑誌」(26.0%)、「身近な人」(17.7%)となった。性年代別でみると、女性20代、女性30代が最も参考にしているのは「SNS(Instagram)」(女性20代:61.8%、女性30代:38.0%)で、同項目は男性20代で約2割(17.3%)、男性30代になると1割未満(9.5%)という結果となった。
イノベーター層では、「インターネットサイト」(42.3%)がトップで、次いで「SNS(Instagram)」(36.5%)が続き、その他の参考にしている情報源においても他の層に比べて全般的にポイントが高かった。
イノベーター層やアーリーアダプター層は着なくなった服を「売る」「譲る」も活用
着なくなった服をどうするか聞いたところ、全体では「捨てる」(65.3%)と回答した人がもっとも多く、次いで「取っておく」(32.1%)、「リサイクルショップ・古着屋に売る」(19.7%)と続いた。
イノベーター層では、「フリーマーケット/オークション(インターネットサイト/アプリ)で売る」(28.8%)、「中古通販サイトに売る(買取してもらう)」(15.4%)、「フリーマーケット(対面型)で売る」(19.2%)が全体に比べて10ポイント以上高かった。
アーリーアダプター層では「リサイクルショップ・古着屋に売る」(29.1%)、「誰かに譲る、あげる」(26.9%)、「フリーマーケット/オークション(インターネットサイト/アプリ)で売る」(22.3%)が全体に比べて5ポイント以上高い結果となった。
ファッションアイテムのサブスクリプションサービスは、5割弱が「知らない」
ファッションサブスクリプションサービスの利用経験を聞いたところ、全体では「知らない/聞いたことがない」(46.4%)と回答した人がもっとも多く、半数近くが知らないという結果だった。「現在利用している」(2.9%)、「現在は利用していないが過去に利用したことがある」(2.4%)を合わせた利用経験者は5.3%だった。一方、イノベーター層では利用経験者の合計は32.7%だった。