これからは大手モールと自社ECの共存をすべき時代
皆さんはじめまして、株式会社illustriousの永木です。「EIKING ASIA」というEC関連のYouTubeチャンネルを運営しています。当社では、国内唯一の制作費0円サブスク型Shopify構築サービス(※2020年6月現在)を提供しておりまして、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、多くのEC事業者の方々からご相談をいただいております。
さまざまなEC事業者の方とお話する中で、このコロナ禍を乗り越えるためのみならず、これからの激動の時代をECビジネスで長く生き抜くために、必要になるであろう共通点が見えてきました。当連載では、EC事業者がこれから意識すべき「ある共通点」について、3回に分けてお話していきたいと思います。
コロナがEC事業者に与えた影響とは
新型コロナウイルス感染症が、私たちEC事業者に与えた影響は何でしょうか。商材カテゴリによっては、いわゆる「コロナ特需」によって、月商が10倍を超えるようなEC事業者も存在しています。逆に売上が激減し、月商が前年比-70%にまでなってしまったEC事業者もいると耳にします。まさに天国と地獄、同じEC事業者でもこれだけ結果が違う原因は一体何なのでしょうか。
正直なところ、私個人としてはとくにこれと言った原因はないと思っています。なぜならば、皆さん前々からこのような事象を予知して動いていたわけではないはずだからです。
そもそも、去年の段階では新型コロナウイルス感染症がここまで世界中に流行すると予想していなかった方がほとんどでしょうし、自身の事業が良い方向、悪い方向のどちらに転ぶかは、どのEC事業者もわからなかったですよね。これは逆を返すと、現在天国の立場にいる方々にとっても、他人事ではないのです。そういった意味では、「今まで通り普通にECやっていてもまずいかも」という危機感は、全EC事業者が持ったのではないでしょうか。
「依存」からの脱却が今後のカギ
2020年に入ってから、私は数十名のEC事業者の方と直接Zoomでお話する機会がありました。皆さん、やはり口を揃えて言うのは、「現状から脱却したい」という言葉でした。
一体、現状の何が悪いと考えているのでしょうか。そこには、共通点がありました。そう、それが「依存」です。現在、何かしらに依存してしまっているからこそ、見る角度によっては極端にリスクが高くなってしまっていると課題感を持っているとのことでした。
依存とは、「他の何かに頼って存在すること」です。何かに頼っている以上、その頼り先に振り回されてしまい、場合によっては売上や利益を削られるようなリスクを負ってしまうことにつながります。この依存から脱却しなければ、これからの時代でECビジネスを続けることは難しくなっていくでしょう。