ZOZOグループのリユース部門である「ZOZOUSED(ゾゾユーズド)」は、カジュアルブランドからハイブランドまで8,000ブランド以上を取り揃え、常時60万点以上の商品を掲載するブランド古着のファッションモール。フリマアプリの人気で拡大するリユース市場において、下取りによる「買い替え割」やAIを活用した精度の高い値付けなど、ZOZOグループの強みを活かした取り組みを行っている。マーケティング部門マネージャーの島村龍也さんにお話を聞いた。
リユース市場はなぜ拡大するのか
株式会社ZOZOUSEDの前身である株式会社クラウンジュエルは、株式会社サイバーエージェントの子会社として2005年7月に設立された。2011年6月に株式会社スタートトゥデイ(現・株式会社ZOZO)の連結子会社となり、2012年11月にファッション通販サイトZOZOTOWN内にブランド古着のセレクトショップZOZOUSEDを開設。2018年10月には社名を株式会社ZOZOUSEDに変更している。
島村さんは2010年11月入社、値付けを行うバイヤー、マーケティング、CRMなどの業務、マーチャンダイジング部門のマネージャーを経て、今期からマーチャンダイジング部門とマーケティング部門を統合した部署のマネージャーに就任した。
「クラウンジュエルの時代は、コアなユーザーがメインターゲットでしたが、ZOZOTOWNというプラットフォームに入ることで、より多くのユーザーにリユースファッションを楽しんでいただけるようになりました。さらにメルカリさんを筆頭にフリマアプリの台頭でリユースへの意識の変化もあり、加速的に広がってきているという印象です」
と島村さんは振り返る。リユースの一般化は“購入”だけでなく、ユーザーが“売る”行為へのハードルも下げた。トレンドの移り変わりが激しいファッションアイテムではとくに、「売ることを前提に買う」という消費行動も増えている。Instagramなどに一度アップしてすぐに売ってしまう「ワンショット消費」など、SNSの影響も大きい。
そうした流れのなかで成長を続けてきたZOZOUSEDは、CtoCのフリマアプリとは異なる戦略でリユース市場のさらなる拡大を目指している。具体的な取り組みやサービスを見ていこう。