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ECzine Day 2024 June

2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

ECzine Day 2017 Spring レポート(AD)

イチからわかる、AIがECにもたらす恩恵と活用法

「自動で接客、レコメンド」 MAの基本とは

 専門家の視点から、AI、機械学習などの基本知識が展開された本セッション。ここからは、MAがEC事業にもたらす効果、および同社が展開するMAツール「アクティブコアマーケティングクラウド」での実例が紹介された。

「機械学習のECへの応用をお話する前に、まず基本的なMAの仕組みについておさらいします。顧客情報、売上データ、アプリやWebの行動ログなどを集め、ターゲット顧客を抽出してシナリオを作り、メールやアプリでオファーを出す。これらがMAの一般的な流れです。

 やはりECにおいてMAを活用する際に重要なのは、データの整合性です。商品・会員・注文データ、Web履歴などいろいろありますが、まずデータをひも付けることが何より先んじます。

 当社で行った新規顧客開拓事例では、DMPと連携し、性別、誕生日、初回・最終購入日などのデータを分析。潜在顧客に対し広告を配信するといった試みを行いました。また、自社サイトにしばらく来ていない、メルマガもオプトアウトしているいわゆる休眠状態のお客様のCookieを抽出し、SNSなどで広告を配信します。こちらもMAでこなせる分野です」

パーソナライズがカギ。既存顧客の掘り起こしにMAを活用する方法

「次は既存顧客対策です。この場合、オファーの内容を人によって変えるのが重要です。

顧客情報を利用し、購入へ誘導する確度が高いメールを送ることができる
顧客情報を利用し、購入へ誘導する確度が高いメールを送ることができる

 あるECサービスの事例では、まず商品発送5日後に、着荷確認や初期不良の確認も併せてメールを送付した後、次に商品ページを閲覧し購入しなかったお客様へリマインドメール。最後に、最終購入日から90日経過したお客様にレコメンドをするという施策を行いました。CVRはそれぞれ、3%、5%、6%となり、とくに最後のお客様に関してはクリック率が13%と、オファーはタイミングが重要であることがわかります。

パーソナライズされたフォローメールが、CVを向上させる
パーソナライズされたフォローメールが、CVを向上させる

 また化粧品業界のお客様の事例では、何で作られているのかという成分、何に効くのかという効能で訴求方法を変えています。これは、LPやクリエイティブを複数用意し、どのフローを経由したかによって、オファーメールの内容を変えるといった方法です」

 その他にも、「レコメンドに反応がなかった商品は自動的に除外する」「メール開封の有無など顧客の状態に応じたカゴ落ちメール」「クロスデバイスによるプッシュ」など、MAで実現できるCVRの改善方法について具体的に語られた。

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機械学習をECで使うには。ターゲット作成で88%の精度達成も

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この記事の著者

渡邊 徹則(ワタナベ テツノリ)

株式会社Version7代表取締役。Web・コンテンツ制作、分析、マーケティングなどを手掛ける。 執筆業では、主にソーシャル、EC、海外サービス、メディアなどが専門。 会社概要 - seven@ver7.jp - Twitter/Facebook @brigate7

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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https://eczine.jp/article/detail/4440 2017/04/10 08:00

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