CtoBtoCでメルカリと差別化 ZOZOUSED宮澤社長にインタビュー
――僕は創業から御社のことをよく知っているのですが、簡単に御社の自己紹介をお願いします。
クラウンジュエルは、スタートトゥデイが運営するZOZOTOWNの二次流通部門で、「ZOZOUSED」を運営しています。お客様から着なくなった洋服やいらなくなった洋服を買取、そして販売をしています。ZOZOTOWNグループとしては、CtoBtoCという位置付けで、CtoCの事業であるZOZOフリマとは違う、間に法人が入ることで実現できるサービスを提供しています。現在4,000以上のブランド、常時60万点のアイテムを取り扱っています。
――宮澤さんって、創業社長ではないですよね?
はい、創業者の福元さんの大学の後輩です。もともとIT系だったわけではなく、車関連の設計コンサルタントをしていました
――異業種からの参画だったのですね。
まだ、クラウンジュエルが5名ぐらいの時に参画しました。その当時はアルバイトもいなかったので、何から何まで自分たちでやっていましたね。査定して、採寸して、撮影、配送まで。本当にいろいろなことにチャレンジしていて、「Theater8(シアターエイト)」というブランドを作ったり、携帯の着せ替えなんかもやっていました。
――その時の事務所(青山の骨董通り)に遊びに行ったことありますよ。
いや、思い出すとめまいがしそうです(笑)。死に物狂いで働いていたので。
株式会社クラウンジュエル 代表取締役社長 宮澤高浩さん
1982年生まれ、千葉県出身。2004年中央大学理工学部卒業後、製造業の設計コンサルティング会社を経て、2006年クラウンジュエル入社。2013年、代表取締役社長就任。
――なるほど、そして現在のZOZOUSEDがあるんですね。
もともと、車の業界にいたのですが、車って設計から生産、お客様の手元に届くまでのライン管理がすごくきっちりしているんです。なので、その経験をもとにクラウンジュエルでECのラインを担当しました。買い取った商品をお客様に販売するまでのフローですね。それを決めて、単純化して、アルバイトさんにやってもらって、それの繰り返しです。同時に事業がスケールしても大丈夫なようにシステムを作っていきました。
――二次流通のECってたいへんですよね。すべての商品が異なるので、撮影と商品のコンディション確認などが必要ですから。
そうですね。毎日改善です。最近だと、ZOZOTOWNの新品の写真やデータを使用して出品をする取り組みも始めており、グループシナジーを使い、効率化している部分もあります。