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ECホットトピックス

盛り上がる東南アジアEC市場の実態は? カカクコム海外部門担当者に訊く


 「Priceprice.com」は、カカクコムがフィリピン、タイ、インドネシア、インドで展開する「価格.com」の海外版だ。約5年前の2011年12月から運営を開始し、現在では、4ヵ国合計の月間利用者数が1,000万人以上にもなるという。今回はそんなPriceprice.comの事業部長である九鬼さんに、Priceprice.comの現状と展開する4ヵ国におけるEC事情について、お話を伺った。

フィリピン、タイ、インドネシア、インドの4ヵ国で展開

――まずはPriceprice.comについて教えてください。

カカクコム メディア企画本部 Priceprice事業部長 九鬼隆剛氏

 価格.comと同じく、商品の価格比較をメインとした購買支援サイトです。価格.comの海外版だと思っていただければ、わかりやすいかと思います。

 現在の対象国はフィリピン、タイ、インドネシア、インドの4ヵ国。2011年12月にフィリピンでサイトを立ち上げ、そこからタイ、インドネシア、インドの順で展開しています。取り扱い商材は家電やガジェットをメインに開始し、現在では車・バイク、ファッション、ビューティーに加え、国によってはクレジットカードのような、金融系の商材も取り扱っています。

――各国の状況はいかがですか?

 2016年8月に、展開する4ヵ国合計での月間利用者数が1,000万人を突破し、その後も伸びています。最も多いのがインドネシアで約360万人、その後はインド、フィリピン、タイと続きます。中でもインドはサイト立ち上げから日が浅く、今後も伸びる余地が大きい。その他の3ヵ国は、ある程度人口に比例したトラフィックになっています。

Priceprice.com フィリピンサイト TOPページキャプチャ

 トラフィックの内訳で目を引くのは、スマホ比率の高さです。国によって異なりますが、一番多いインドネシアで約80%と、全体の約60~80%程度がスマホからのトラフィックです。2014年ごろのスマホ比率は10~20%程度でしたが、毎年20%ずつ増加し現在に至ります。

 さすがに最近は上昇ペースが落ち着いてきましたが、それでもスマホ比率が日本に比べるとかなり高い。日本の価格.comのスマホ比率は、50%強といったところですから。PCを使っていたユーザーがスマホに流れているのではなく、若年層がPCを経由せずに、いきなりスマホを持ってWebを見始めているからでしょう。

――御社のサイトだけでなく、現地の環境がそうなっていると?

 そうです。スマホのOSについても特徴があり、日本だとiOSのシェアが約50%ですが、対象国ではAndroidが約80%を占めます。iOSのシェアについては、タイだけ若干高く約20%ありますが、その他の3ヵ国では5%未満です。iPhoneは価格が高く中古でも日本円で3~4万円はしますので、欲しいけど買えない憧れの製品といった位置づけです。Priceprice.comでも、中古品の人気は高いんですよ。

 AndroidだとSamsungのGalaxyなどが人気なのですが、日本で展開しているSシリーズのようなハイエンドモデルよりも、Jシリーズのような安価なエントリーモデルに、人気が集まっています

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