コメ兵・GreenspoonなどがAmazon Payを高く評価する理由は?
次に山本氏は、EC事業者がAmazon Payを利用するメリットを3つ紹介した。
1つ目に挙げたのは、「安心して買い物できる環境を提供できる」だ。アカウントの乗っ取りや不正利用は、サイトの信頼性低下やチャージバックの増加につながるが、Amazon Payではそれらの不正対策、また不正発生時の保証も万全だという。一体、どのようなセキュリティ対策を講じているのか。
「Amazon Payでは、アカウントの多段階認証や不正注文の監視体制を整備しています。ただし、不正注文をAmazon側でブロック対応しても、なかなか0にはできません。不正注文が発生しまった場合は、一定の条件と調査のもと、保証サービスを提供しております」
山本氏は、セキュリティ体制が効果を発揮した「コメ兵ホールディングス」の導入事例を紹介。
「コメ兵様は、高額なブランド品を扱う特性上、不正利用のターゲットとして狙われやすい課題をお持ちでした。Amazon Payを導入いただいたことで『不正に関する確認作業が軽減した』と評価をいただいています。また、チャージバックに関するカード会社様からのお問い合わせも0に近い状態とのことです」
また、野菜中心のミールキットを展開する「Greenspoon」の事例では、Amazonブランドの信頼感を活かし、新規会員の獲得に成功した。
「Greenspoon様は2019年に設立されました。まだブランド名が多くの人に認知される前の段階では、利用者様がクレジットカード情報や個人情報の入力に不安を覚えるケースもあると想定したそうです。そこでAmazon Payを導入。決済への不安を払拭した結果、利用者数が拡大したとの声をいただきました。今でも約半数はAmazon Payから購入いただいているようです」
新規サービスの立ち上げ時や、認知度が全国圏には及ばないケースでは、Amazonの知名度と信頼性が新規会員の獲得に活きる。
スムーズな情報連携が離脱を防ぐ 会員数増加の秘訣
2つ目のメリットには「新規顧客の拡大」を挙げた。
「新規会員登録数の増加率に関する調査では、Amazon Pay導入店舗は、未導入店舗と比較して前年対比で57%高いという結果が出ています。Amazonアカウントの情報を連携して、そのままECサイトの会員登録ができる導線設計による、新規会員数が伸びを示したものです」

これを具体的に示す2つの導入事例が紹介された。女性用下着を取り扱う「ワコール」の事例では、導入後3ヵ月で、会員登録の通常導線と比較してAmazon Pay経由が20%も上回った。
また、クリエイターが簡単にグッズを作成し、販売・購入できる「SUZURI」のサイトでは、Amazon Pay導入によって、11ステップ必要だった会員登録を3ステップに改善。会員登録率も9.54%から11.07%に向上した。
「本来であればカゴ落ちで離脱していたお客様を、私たちのサービスで会員登録、購入につなげられる。そこにこそ、私たちの提供価値があります」
Amazon Pay を取り巻くEC決済の動向と実態
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