サッカーショップ「KAMO」ではCVRが2倍に 決済が購買にもたらす効果
3つ目のメリットは、「CVR(成約率)の改善」だ。ここでは、月間注文件数の増加率についてAmazon Pay導入店舗の方が、未導入店舗よりも前年対比で平均38%伸びたという調査結果が報告された。この調査結果を裏付ける2つの導入事例が山本氏より紹介された。

「サッカーショップの『KAMO』を運営される加茂商事様の事例では、Amazon Payを導入されて、CVRが2倍近く向上したとご報告いただいています。特に新規購入者の50%以上がAmazon Payをご利用されているとのことで、新規会員登録につながる価値を提供できているのではないでしょうか」
また、映画のチケット予約サービス「ティ・ジョイ」では、Amazon Payの導入によりスムーズな利用導線の実現とCVRの向上につながっているという。たとえば通常、サービスを2回目以降に利用する場合、パスワードを覚えておく必要がある。
しかし、初回にAmazon Payで会員登録すれば、それ以降はAmazon IDを使ってスムーズにログイン可能になる。ティ・ジョイでは、Amazon Pay利用者の増加によって、LTV(顧客生涯価値)が向上したという。
Amazon Payは、決済ツールとしての役割を果たすだけでなくマーケティング効果をも生む。山本氏は「マーケティングコストと置き換えて、Amazon Payを導入するのもひとつの手」と提案した。
最後に、Amazon PayをQRコードで読み取れるようにしてOMOを実現した寝具メーカー「西川」のショールームにおける事例と、同じくQRコードを活用した「コカ・コーラ」社自動販売機のインバウンド対応について事例が紹介され、本セッションは締め括られた。
Amazon Pay を取り巻くEC決済の動向と実態
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