前回は、Instagramアカウントにおける顧客接点を作るためのコンテンツ設計のポイントをお伝えしまし た。お客様にアカウントを見つけてもらい、継続的にフォローいただける内容が整ったら、いよいよ商品を売るための準備です。当連載の最終回として、今回は商品を売るための具体的なテクニックをお伝えします。
投稿前に自身で検索 「どう購入できるか」を提示しよう
「Instagramを使って商品を売りたい」と考えているにもかかわらず、目的地(商品の購入先)が定まっていないアカウントを頻繁に見かけます。せっかく情報発信に力を入れ、参考にしてくださるお客様がたくさんいても、購入場所がわからないようであれば本末転倒です。発信内容を決めたら、まず「どこで購入してもらうか」を決め、Instagramからどのようにしてその場所にたどり着くか導線を確認しましょう。
Instagramは、投稿文にリンクを挿入してもテキストとして反映されてしまうため、販売ページへのベーシックな導線は、プロフィールページからとなります。しかし、投稿を見て購入意欲が湧き、プロフィールからECサイトに遷移してくれたとしても、リンク先がトップページや商品一覧ページの場合、該当する商品をすぐに見つけることが難しくなってしまいます。
そんな懸念点を解消するために、投稿文には必ず「検索方法」まで書くことをお勧めします。Instagramで商品の情報を発信する販売員は、「ECサイト内でどう検索すれば、すぐに商品にたどり着くのか」を把握する必要があります。発信する前に、一度販売員自身が自社ECサイトを訪れ、シミュレーションするようにしましょう。また、投稿した商品がECサイトでは売り切れている、店頭で先行販売されていてECに未掲載というケースもあるかもしれません。その場合は、投稿文に再入荷の予定や、受け付けている場合は店舗通販の方法など、「購入する手段」と「問い合わせ先」を記載しましょう。こうした丁寧な対応は、信頼として積み重なっていきます。