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柏木工機がBtoB-ECシステムにSAP採用 DXを成功に導く「一点突破」の見つけかたとは

IT人材不在 システム導入と人材育成を成功に導くには

柏木(柏木工機) パンデミック前から、この構造改革を実現するためにEC系人材の採用を進めていましたが、当初は私のビジョンに共感し、共に進めていけるコア人材はなかなか見つかりませんでした。そもそも、システム系やEC系人材はどこの企業でも欲しくて欲しくて仕方ない状態でしたから。本当に幸運だったとしか言いようがないのですが、まったく異なる業界からチャレンジマインドとマネジメントスキルを持った人材を採用することができました。コーポレートサイトの内容を充実させていたことも功を奏しました。

富田(SAP) ITのスキルはあったとしても、異なる業種業態からの転職の場合は、ビジネスにフィットするのが難しいのではないでしょうか?

柏木(柏木工機) 当初は前職と共通項のある、BtoCのシステムの仕事から始めてもらいました。当社の既存人材にはなかった発想や多彩なスキルを持っており、また、プロジェクトに慣れている様子を見て、権限を持ってもらい構造改革にかかわる他の仕事も任せるようになりました。「SAP Commerce Cloud」を導入するプロジェクトは難易度が高いだろうと思っていましたが、当初の計画通りにきちんと進めてくれましたから。前向きな思考、課題設定力、やり切る力、そしてマネジメントに慣れているかどうかは重要ですね。他には周辺システムを整備・開発するために、海外オフショアチームを彼中心に構築といった取り組みも行いました。当社としても初めての取り組みであり、本当にゼロのところからスタートしたのですが、密にコミュニケーションを取りながら彼と一緒に作り上げることができました。彼なしには、この構造改革は進んでいなかったはずです。

 当初考えていたとおり、業務改善のための周辺システムは自社で、コアな部分はSAP様にお願いする形で進めることができました。中小企業で変化を起こすには、外部人材の採用や活用はキーになると思います。この先、経営側は異業種や多種多様な人材を受け入れる姿勢を持つことが大切です。大企業に比べ、中小企業ではシステム導入の陣頭指揮を取ることができる人材がいるほうがめずらしいと思います。

富田(SAP) 原因は企業規模ではないかもしれません。規模の大きい企業様であっても、さまざまなステイクスホルダーがいらっしゃり、陣頭指揮を取る方がなかなかうまく動けず、長々とプロジェクトが終わらず、継続してコストがかかってしまうような事例も知っています。もちろん会社から評価されることはありませんし、組織としては危険なプロジェクトですよね。

SAPジャパン株式会社 SAP Customer Experience事業本部 バイスプレジデント 事業本部長 富田裕史氏

柏木(柏木工機) システム導入だけでは終わりませんからね。「SAP Commerce Cloud」を導入し、結果的にインサイドセールスを省力化したのですが、システムを導入しただけでは、働きかたも成果も変わりませんでした。中長期的な経営視点を持ったマネジメントができるコアメンバーをどれだけ多くできるか? 会社の歴史が長ければ長いほど慣習から抜け出すのに苦労します。構造改革には相当のパワーが必要になります。やはりそういう意味でも外の世界を知っている人材を積極的に受け入れて、既存社員が化学反応を起こせる環境を作ることも重要だと思います。DXにはこの化学反応とシステムのふたつが重要です。会社方針などで取り組みの重要さを何度も何度も伝えてきました。

富田(SAP) ECは売上を作るシステムですから、基幹システムと同じくらい重要なものですよね。その導入プロジェクトを中小企業の社長や副社長の方々が率いることは、それほどめずらしいことではありません。何より、自社の業務をとことんご存じですから、会社のビジョンと近いシステムが出来上がるのです。私たちもお手伝いしていて楽しいですし、プロジェクトが進むごとにビジネスの成功を確信できます。

 トップが改革を押し進めながらも、抵抗勢力と言いますか、変化を望まない人が出てくることはめずらしくありません。柏木工機様の場合はいかがでしたか?

柏木(柏木工機) 変わろうとする人間と、「変わることができません」と言ってくる人間、どちらもいます。30年前に私が入社した30年前には後者がほとんどでしたから、変化したと言えます。先ほども申し上げましたが外部の血を入れることで、既存社員で反応する人間が出る、そして、その輪がどんどんと大きくなっているのを感じています。外部の血を入れ始めた当初は、相当波風が立ちましたし、「こんなことはやる意味がない」「どうせできない」など抵抗勢力もありました。そして、大変残念なことではあるのですが、退職という決断をした社員や「変わることができません」という社員もいます。その場合には、社内の中で活躍できる場を探して、そこで力を発揮してもらうようにしています。構造改革とはいえ、従来の仕事もすぐになくなるわけではありませんから。

富田(SAP) SAPでは、新卒社員を上の立場に立たせます。彼らの意見を否定する人間は評価されないわけです。TikTokが当たりまえの世界で生きている人たちに、どうついていけば良いのか。発想がまるで違いますから、私自身も危機感を覚えています。

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DXの成否と生き残りをかけた「一点突破」の見つけかた

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