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ECzine Academy(イーシージン・アカデミー)とは、自社ECのプロフェッショナルの育成を支援する講座の総称です。ECzine編集部が企画し、基本となる「2日でわかるEC構築・運営基礎講座」ほか、その時々のトレンドをいち早く学んでいただけるようテーマ別講座をご用意しています。

12月13日-14日にアーカイブ配信決定!

ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

  • 前回のECzine Dayのセッションの様子をレポート記事でお読みいただけます。

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ECzine Day 2023 Summer

2023年6月14日(水)10:00~16:10(予定)

「季刊ECzine」とは、年に4回、EC業界の重要ポイントだけをまとめてお届けする紙の雑誌です。ECの最新トレンドを取り上げた「特集記事」のほか、重要なトピックスに関する知識を上書き保存する「定点観測」、EC業界のニュースや記事を振り返るコーナーなど、自社のECビジネスを俯瞰していただく際のヒントになる内容が満載です。 ※諸般の事情により、2023年春号(vol.24)をもって休刊となります。

季刊ECzine

2022年冬号(vol.23)
特集「Social merges with OMO~垣根なきコマースを実現する発想とテクノロジー~」

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BtoBマーケの今後は?Dreamforce、BoxWorks、SuccessConnectレポート

 イベントが集中する秋、多くはオンラインですがハイブリッド開催もあり、BtoBのマーケティングがコロナ禍で変わったと感じました。今回はSaaSサービスのイベントを3つ紹介します。 ※本記事は、2021年12月24日刊行の『季刊ECzine vol.19』に掲載したものです。

電子版(誌面)はこちらから閲覧できます。

ビックイベントがハイブリッドに Dreamforce

 セールスフォース・ドットコムの年次イベント「Dreamforce 2021」は、現地時間2021年9月21日から3日間、アメリカ・サンフランシスコをはじめとする世界各地とオンラインのハイブリッドで開催されました。Dreamforceは、テクノロジー業界で単一企業が開く最大級のイベントであり、コロナ禍直前に開催された2019年の同イベントの登録者数は17万人を超えるほどでした。

 2020年は完全バーチャル開催でしたが、今回はコロナ禍以前と同様の会場Moscone Centerで新型コロナウイルスワクチンの接種やPCR検査などの条件を満たした約1,000人を招き、「Trusted Enterprise(信頼される企業へ)」というテーマで実施。感染症、気候変動、人種差別など地球全体が抱える問題が大きくなり、不確実で先の見えない時代に自社のスタンスを示すメッセージと解釈しました。同社は創業時から慈善活動を推進・実践しており、「企業は変革のプラットフォームになる」と主張してきたため、今回のメッセージにも納得です。

 初日の基調講演の冒頭では、歓声とともに登場した司会者が「私たちはここにいる!」を連呼。アメリカは日本よりも厳しい規制が課せられていたこともあり、外に出て集うことができる喜びもひとしおという興奮ぶりでした。少し大袈裟なところも、Dreamforceならではと言えます。

2年ぶりに会場に人を集め、ハイブリッドで開催されたDreamforce 2021。

 さて、目玉はやはりコロナ禍真っ只中に277億ドルで買収したSlack Technologiesの話題です。同社はビジネスチャットの大手で、Zoom同様コロナ禍で利用者数が増えたサービスのひとつでしたが、Microsoftもライバルとして追い上げを見せる中、セールスフォース・ドットコムと一緒になることが賢明と判断したのでしょう。すでに「Sales Cloud」「Tableau」などとの統合が始まっていますが、会期中にSlackの共同創業者兼CEOのStewart Butterfield氏が初めてDreamforceのステージを踏み、「Commerce Cloud」「Experience Cloud」など16種類との統合を発表しました。両社が手を組み目指すのは、「デジタルHQ(Headquarters:本社)」の構築です。Slackを中心に、アプリケーションを切り替えることなく会話の中でSalesforceの多種多様なツールを使う業務スタイルを提案しています。

 同イベントでは、このほかにも新型コロナウイルスワクチン接種管理などの機能を備える「Health Cloud」、環境負荷を測定する「Sustainability Cloud」の最新版が発表されました。

 セールスフォース・ドットコムと言えば、共同創業者兼CEOのMarc Benioff氏ですが、COOを務めるBret Taylor氏の存在感が日に日に増しています。元々はFacebookのCTOとしてモバイルアプリを軌道に乗せた人物であり、その後起業したQuipをセールスフォース・ドットコムが買収したことで同社に参画。今回のイベントの主要な発表は、同氏が行っていました。

 個人的に驚いたのが「Salesforce+」の発表でした。ウォルト・ディズニー・カンパニーのストリーミングサービス「Disney+」のように、セールスフォース・ドットコムが動画コンテンツをストリーミング配信するプラットフォームを構築したのです。最高マーケティング責任者のSarah Franklin氏によると、Netflixなどからシナリオライターや映像プロデューサーを50人体制で起用し、「エピソード」として動画コンテンツ制作を行っているとのこと。コロナ禍でBtoBのマーケティングの将来形を模索した結果のようですが、シリコンバレーの企業は動きが速いと改めて実感しました。今後はローカルコンテンツも作っていくとのことでしたので、日本語のエピソードも期待できそうです。

この記事は、紙の雑誌『ECzine』に
掲載した限定公開の記事です。
続きは以下の方法でお読みいただけます。

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この記事の著者

末岡 洋子(スエオカ ヨウコ)

フリーライター

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://eczine.jp/premium/detail/10630 2022/03/01 07:00

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