Sitecore社は、米国カリフォルニア州サンマテオを拠点とするReflektion社の買収を発表した。
Reflektion社は、消費者の購入パターンや背景、ニーズを理解・予測するAIを搭載したデジタル検索プラットフォームによって、企業のコンバージョンの強化を支援する企業。今回の買収により、両社の技術を組み合わせることで、消費者はより効果的なエンゲージメント、商品やサービスの理解、商品選択を体験することが可能になる。Sitecoreの顧客企業は、消費者に迅速な購買意思決定を促し、顧客の信頼性、顧客満足度とロイヤルティの向上の実現により、長期的な収益を獲得できるようになるという。
Sitecore社の12億ドル規模の資金を活用した成長計画の一環で実施した今回の買収によるふたつのプラットフォームの統合は、マーケティング担当者が抱える、検索機能に関する課題を解決する。
同社によれば、オンライン体験は93%検索から始まるため、検索は顧客の購買行動に不可欠な要素と言える。しかし、これまでの検索機能は、消費者が処理不能な量の情報を提示し、適切な商品を発見、検討することを妨げる原因になっていた。
Reflektionは、検索を会話型のガイド付き体験に変革し、よりパーソナルでアクセスしやすく、顧客に合わせた回答を提供。さらに同プラットフォームは、消費者の購買意図や行動、製品の好みを理解し、商品情報を消費者が理解しやすい言葉に変換することが可能。今後Sitecore社はこれらの機能をデジタル体験プラットフォームの強化に活用していくという。
同プラットフォームには、コマース、人工知能、パーソナライゼーション機能が搭載。Sitecore社がこれまでに買収したFour51、Boxever、Moosendが提供する機能と統合することで、あらゆるチャネルを通じて高性能でパーソナライズされ、リアルタイムな情報を提供することが可能になる。
なお、同買収は2021年9月に完了する予定とのこと。