世界最大級のコマースプラットフォーム、Shopifyの日本法人Shopify Japanは、サンドラッグがShopify Plusを採用し、サンドラッグが運営する通販サイトと会員登録した顧客向けのマイページを統合した「サンドラッグ Online Store」をリニューアルオープンしたことを発表した。
これにより、サンドラッグが顧客向けに提供していたアプリや、PC版、スマートフォン版の各種オンラインサイトの機能強化に加え、店舗とオンラインをシームレスに連携するコンテンツが充実したという。
サンドラッグでは、コロナ禍の影響などを受け、顧客の購買行動の多様化が加速し、同社が提供する店舗、アプリ、オンラインサイトなど複数のチャネルを横断して購買する顧客が増えてきていることに着目。店舗やオンラインでの接客レベルをチャネルごとに分け隔てることなく、1人ひとりの顧客に寄り添ったエンゲージメントを図る取り組みを推進している。
その取り組みの一環として、より質の高い買い物体験を顧客に提供していくため、店舗やオンラインがもつそれぞれの付加価値と利便性を融合し、顧客がいつでもどこでも、快適に買い物できる環境を整備することが課題となっていた。
そこでサンドラッグは、Shopify Plusが、将来に向け顧客トレンドに合わせて機能拡張しやすいこと、日本にいる外国人顧客の利用を見据えて世界標準のコマースプラットフォームであること、SNS連携や顧客体験の向上に向けた機能アップデートが定期的に行われることなどを評価し、Shopify Plusの採用を決定。そして今回、サンドラッグが運営する通販サイトであるe-shop本店と会員登録した顧客向けのマイページを統合した「サンドラッグ Online Store」としてリニューアルオープンを行った。
これにより、顧客は店舗とオンラインの購入履歴をマイページでまとめて確認することができるようになったほか、指定の配達場所への配達や店舗受け取りとともに、店舗在庫の確認も可能に。顧客がサンドラッグで買い物するうえでの利便性を向上させた。
また、より優れた買い物体験を実現することとして、従来はクレジット決済のみの提供だったが、d払いや、楽天ペイ、PayPayやコンビニ払いなど、クレジットカード情報を入力せずとも注文ができる決済方法の選択肢を追加した。
そのほかにも、顧客が必要とする情報あるいはお得な情報の見やすさの改善に加え、薬を購入する際の顧客と薬剤師のコミュニケーションの進化やオンラインストアの多言語化も実現した。
顧客がサンドラッグで買い物する上で利便性を向上するために追加された主な新機能
- 顧客の現在位置から店舗までの経路を表示する「店舗検索機能」
- 「お気に入り店舗」を登録しておくと、「店舗受取」や「店舗在庫」をすぐ確認できる機能
- ブランドや価格だけではなく、薬の錠形までフィルターがかけられる検索機能
- 「お気に入り商品」を追加しておくと、入荷通知メールが届く機能
- 画像やビデオを投稿できるカスタマーレビュー機能
- 商品などをSNSへ投稿できる機能 など
コンテンツの充実
従来の買い物でのお役立ち情報の配信に加えて、健康情報や美容情報など、専門知識を要したサンドラッグのスタッフがブログ上などで消費者の買い物や健康や美に関する専門知識など生活に役立つ最新情報を提供。
顧客と薬剤師のコミュニケーションを進化
薬剤師は、第1類医薬品の販売を行う際、医薬品を使用する人の状態などを確認することが義務づけられている。これまでは「サンドラッグ Online Store」で薬を購入する場合、使用者の体調などに応じた顧客からの情報提供やそれをもとに薬剤師が販売を判断する薬情報のやり取りをメールでのみ行っていたが、新たに登録したマイページ上でも行うことができるように。また、薬剤師とのやり取りの過去履歴もひとつのサイト上で確認することが可能となった。
オンラインサイトを多言語で提供
日本国内に在住のすべての顧客や、日本を訪れるすべての顧客が馴染みのある言語でストレスなく買い物ができるよう、英語と中国語(簡体字)による多言語化サイトを実現したことで、多様な顧客の買い物体験を向上した。