テープスは、EC に特化したノーコードツール「TēPs(テープス)」の接続先に、サイボウズが提供する「kintone(キントーン)」を新たに追加した。同時に、kintoneのレコードの登録と取得を自動化する新機能をリリースしたことを発表した。
kintoneではデータの入力、集計、共有をひとつのアプリで行うことが可能。EC事業においては売上実績の集計や分析、商品マスタの管理などに使われるが、その一方でOMSやECモールとのAPI連携による、データやリクエストの直接的な送受信が難しいという課題があった。そのため、kintoneの情報をもとにモール側の情報を更新するといった一部の業務においては、システムを自社で開発していたり、担当者が手動で処理していたりするケースがみられた。
TēPsはECモールやEC事業でよく使われるさまざまなツールをつなぐことで、自社独自の業務を、担当者自身が自動化できるサービス。今回、kintoneとの接続によって利用できる次のふたつの機能をリリースした。
- レコードの登録
- レコードの取得
これにより、kintoneやECモール・ツールの標準機能では実現できない細かな業務を、システム開発をすることなくTēPsで自動化できるようになった。
新機能の概要は、次のとおり。
レコードの登録
kintoneの任意のアプリにレコードを登録できる。
たとえば、TēPsでECモールやネクストエンジンの受注情報を取得し、 kintoneのアプリにレコードとして自動で登録することが可能。また、この機能は後述の「レコードの取得」機能と組み合わせることで、幅広い業務を効率化することが可能となる。
レコードの取得
kintoneの任意のアプリのレコードを取得できる。
たとえば商品マスタを保存しているアプリのレコードを取得して楽天市場RMSの商品情報を更新したり、アプリ上の出荷情報をネクストエンジンの受注伝票に反映したりといった業務を自動化できるように。また、kintoneのアプリから在庫情報を取得し、ECモールやネクストエンジンに反映できるだけでなく、「レコードの登録」機能により、ECモールやネクストエンジンから取得した在庫情報をアプリに登録することも可能となる。
在庫や顧客、売上などの情報をECモールやネクストエンジンなどのツールとkintone間で自動連携できるため、kintoneを情報のハブとしたEC運営のオペレーションを実現できるとのこと。