ペイパルとあと払いサービス「ペイディ」を提供するPaidyは、『日本の未来のお買い物白書』と題した調査を実施した。同調査結果の詳細は、次のとおり。
80%以上が今後キャッシュレス決済の使用頻度・金額を増やしていきたいと回答約
9割(86.6%)が買い物時の支払い方法としてキャッシュレス決済を使用していると回答。
なかでも、クレジットカード(64.7%)、QRコード系スマホ決済(48.9%)、電子マネー系ICカード(29.9%)が多い結果となった。
回答者の多くが複数の決済方法を使い分けており、その理由として、「ポイント付与率(47.4%)」や「シーンに合わせてもっともスムーズな決済を行うため(40.2%)」、または「金額によって(30.9%)」などと回答。
特に18~29歳の男性は、ほかの性年代に比べて「趣味用・飲食用など用途別に分けるため(19.5%)」や「ECなどに登録している決済方法がそれぞれ異なるため(26.0%)」と回答した割合が高く、目的やサイトに応じた使い分けをしている様子がうかがえる。
また、6割以上の人がキャッシュレス決済をもっとも頻繁に利用しており、約7割の人がキャッシュレス決済の利用額がもっとも多いことが判明。
特に男女ともに60~69歳はクレジットカードの利用頻度・金額が高く、その影響でキャッシュレス決済全体の利用率は7割を超え、全世代で一番高い結果となっている。(男性:70%、女性:73.5%)
ポイントが貯まることや、使える場所が多い、決済がスムーズなどの理由から、80%以上が今後キャッシュレス決済の使用頻度・金額を増やしていきたいと回答(頻度:81.9%、金額:81.3%)しており、今後キャッシュレスでの支払いがより日常化することが予測できる。
一方、キャッシュレス化が進んでも現金を利用していきたいといった声も聞かれ、理由として「通信障害などで現金しか使えなくなることがあるから(50代男性)」「災害・停電対応(50代男性)」など不測の事態を想定しているという声が目立った。
買い物はライフスタイルに合わせて効率重視のオンラインと体験重視のオフラインを使い分け
実店舗での購入においては、実物を手に取ってみられる(67.7%)、すぐ実物が手に入る(60.6%)、その場で比較ができる(47.4%)といった「実体験」重視派が多く、オンライン購入時では、好きな時間に買い物ができる(54.7%)、店舗に行かなくても買い物ができる(51.4%)、外出をしなくてもよい(50.1%)、価格の比較がしやすい(45.4%)といった時間と価格の「効率」重視派が多いことがわかる。
一方、オンラインショッピングのデメリットとして「ID・パスワードなどを忘れてしまう(21.8%)」「商品がちゃんと届くか不安(21.5%)」「初めてのショッピングサイトでの買い物では、個人情報や支払い情報の登録が不安(20.9%)」といった点をめんどうに感じる人が多かった。
性年代別に見ると、18〜29歳男女では個人情報漏洩の不安が他の年代より少なく、代わりに「選択肢が多すぎて選ぶのがめんどうくさい」という声が多く挙がっているほか、女性18〜39歳では「店員と話したくない」がトップに挙がっている。
増えるコンシャスな生活者 ライフスタイルに合わせて自身が納得するものを選ぶ
買い物全般で重視することは、「価格」が77.3%ともっとも高く、続いて「品質(63.4%)」「信頼性(42.5%)」という結果に。全世代で共通する傾向だが、18~29歳の女性のみ「信頼性」より「デザイン性」が高く上がった(信頼性35.0%、デザイン性46.4%)。
また、別設問では「自己投資(48%)」「サステナブル(44.1%)」」といった点を重視する割合も多く、特に、18~29歳の男女のうちそれぞれ約半数(男性:53.5% 女性:52.5%)は「自己投資」を、60~69歳の女性は約6割(55.5%)が「サステナブル」を重視していた。
なお、項目別に見ると、オンライン購入派は「洋服」「鞄」「靴」などのファッション商品については、価格・品質に次いで「デザイン性」を重要視していることもわかった。
今後買い物をする際に重視したい点としては、「家族・友人のためになるか(26.5%)」「自己投資(23.2%)」「サステナブル(18%)」が上位に。近年の新型コロナウイルスにおける新しい生活様式や、SDGsなどの広がりの影響を受けていることが想定される。
調査概要
- 実査期間:2022年9月1日(金)~9月5日(月)
- 調査地域:全国
- 対象者条件:男女18~69歳
- サンプル数:計2,000人
- 調査手法:インターネット調査