楽天グループは、運営するフリマアプリの「楽天ラクマ」において、「ファッションの参考にする国」に関するアンケート調査をインターネットで実施した。同調査は2016年から毎年実施しており、今年で7回目となる。 同調査結果の詳細は、次のとおり。
女性が「日本以外でもっともファッションの参考にしている国」は10代から50代までで「韓国」、60代以上では「フランス」がトップ
「日本以外でもっともファッションの参考にしている国」(単一回答)を各年代の女性に質問したところ、60代を除く全世代で「韓国」がもっとも高い結果(10代75.0%、20代59.0%、30代38.8%、40代28.9%、50代21.5%)となった。60代以上では「フランス」(29.3%)が1位だった。
10代女性においては、2016年の調査開始時から今回まで、「韓国」をファッションの参考にしている割合が7年連続で1位を継続しているが、ピークである2020年(79.4%)と比較すると、2021年(77.3%)は2.1ポイント減、2022年(75.0%)は4.4ポイント減に。
「韓国」が減少傾向にある一方、「イギリス」は2021年(2.0%)から2022年(4.2%)の間で2.2ポイント増となった。
男性が「ファッションの参考にしている国」は、全年代で1位「アメリカ」、20から40代で2位「イギリス」(20~40代)が浮上
「日本以外でもっともファッションの参考にしている国」(単一回答)を各年代の男性に聞いたところ、全年代で「アメリカ」が1位となった。また、10代では2位「韓国」(12.4%)、20代と30代の2位は「イギリス」(20代18.6%、30代12.0%)、40代においては2位が「イギリス」と「イタリア」(ともに14.0%)、50代から60代以上においては2位「イタリア」(50代22.2%、60代以上21.6%)という結果となった。2021年の調査では、20代においては2位「韓国」、30代と40代では2位「イタリア」だったが、今年は20代から40代の男性においては、「イギリス」が2位にランクイン。「イギリス」は昨年と比較すると、20代男性で7.1ポイント、30代男性で2.7ポイント、40代男性で4.0ポイント上昇している。
回答国のもっとも注目しているブランド、10代女性は「SHEIN」「SONA」「KIRSH」、男性は10代~40代までが「NIKE」
「ファッションの参考にしている国で回答された国の、もっとも注目しているブランド」(複数回答)について質問したところ、10代女性では「SHEIN(シーイン)」(n=22)、「SONA(ソナ/旧ソニョナラ)」(n=13)、「KIRSH(キルシー)」(n=10)が上位3位にランクインしました。「SHEIN」は中国発のブランドだが、「韓国」をファッションの参考にすると答えた人からも多く支持を集めていた。女性の30代、40代で「ZARA」(30代 n=32、40代n=16)、50代および60代以上では「CHANEL」(50代n=15、60代以上n=5)が1位だった。
男性の10代~40代までは、「NIKE」(10代 n=6、20代 n=10、30代 n=34、40代 n=39)が1位で、幅広い年齢層に支持されていることが判明。「Supreme」(20代 n=8、30代 n=24、40代 n=19)は20代から40代の男性のトップ3にランクインしており、50代、60代以上の男性には「ARMANI」(50代 n=22、60代以上 n=7)「Ralph Lauren」(50代 n=19、60代以上 n=12)がランクインした。
「ファッションの参考にしているアーティスト・タレント・著名人」 女性の1位は「TWICE」、男性の1位は「木村拓哉」さん
「ファッションの参考にしているアーティスト・タレント・著名人」をフリー回答で質問したところ、女性全体では1位「TWICE」(n=42)、2位「BTS」(n=21)、3位「BLACKPINK」(n=13)と男女問わず韓国グループがトップ3に名を連ねた。「BTS」は、10代から50代の幅広い年代の女性に選ばれており、「BTS」を選択した回答者が選んだ好きなブランドには、ラグジュアリーブランドのほか、「BTS」がアンバサダーを務めるファッションブランドが挙げられていた。また、女性の4位には韓国グループ「aespa」と同数で、イギリスのロイヤルファミリーである「キャサリン妃」(いずれもn=9)が挙がっていた。
男性全体では「木村 拓哉」さん(n=36)がもっとも多く、20代から60代以上の幅広い層に支持された。2位は「所 ジョージ」さん(n=16)で40代から50代の回答者がもっとも多く、3位の「菅田 将暉」さん(n=13)は20代から50代までの回答者に選出されている。
各国のファッションに注目する理由 「韓国」と「中国」は「安さ」、「アメリカ」は「自分らしさ」、「フランス」と「イギリス」は「伝統的な文化」
すべての回答者を対象に「ファッションの参考にしている国」に関して、「その国のファッションに注目する理由」(複数回答)を質問したところ、「韓国」は「安くて気軽に買えるから」(62.4%)がもっとも多く、同国では唯一「その国のタレント・アーティスト・著名人が好きだから」(37.1%)という理由がベスト3にランクイン。前述の「ファッションの参考にしている人」ランキングでもトップ5に4組のK-POPグループがランクインしていることから、韓国のタレントやアーティストなどがファッションに影響を与えていることがうかがえる。
一方、「アメリカ」は「自分らしさを表現できるから」(43.3%)、「フランス」と「イギリス」は「その国の伝統的な文化が好きだから」(「フランス」43.4%、「イギリス」51.6%)、「イタリア」と「スペイン」は「信頼できるブランドがあるから」(「イタリア」50.5%、「スペイン」42.3%)がもっとも多い結果となった。
各国ファッションの情報源は、「韓国」「アメリカ」「フランス」「イギリス」「スペイン」「中国」は「Instagram」が1位
各国ファッションの情報源を探るために、「ファッションの参考にしている国」の「ファッション情報をどのように得ているか」(複数回答)について質問したところ、「韓国」(59.7%)、「アメリカ」(37.5%)、「フランス」(40.8%)、「イギリス」(33.1%)、「スペイン」(39.4%)、「中国」(34.8%)では、「Instagram」が1位に。同調査において、情報源に「雑誌」がもっとも選ばれた国は「イタリア」(32.7%)だった。昨年は、「フランス」の1位が「雑誌」(42.2%)、「スペイン」の1位においては「ブランドサイト」(34.5%)だったが、今年は両国とも「Instagram」が1位という結果となった。
調査概要
- 調査エリア:全国
- 調査対象者:「楽天ラクマ」ユーザー
- 回収サンプルサイズ:3,903サンプル(女性 2,095サンプル、男性 1,808サンプル)
- 調査期間:2022年6月1日(水)から6月6日(月)
- 調査実施機関:「楽天ラクマ」