メルカリは、環境省が主催する「第3回ESGファイナンス・アワード・ジャパン」の環境サステナブル企業部門で「特別賞」を受賞したことを発表した。
同アワードは、ESG金融または環境・社会事業に積極的に取り組み、インパクトを与えた機関投資家、金融機関、仲介業者、企業などについて、その先進的取組などを表彰するもの。そのなかで、「環境サステナブル企業部門」は、「環境関連の重要な機会とリスク」を「企業価値」向上に向け経営戦略に取り込み、企業価値にもつなげつつ環境への正の効果を生み出している「環境サステナブル企業」の具体的な実例を投資家、企業に示すために表彰するものだという。
今回の受賞にあたっては、次の点が評価された。
- 「プラネット・ポジティブ」の理念を掲げ、不要になったものをほかの誰かに引き継ぐというビジネスモデルそのもので資源循環を促し、社会システムの転換を促す野心的な取組を進めており、目指す方向性が一貫している。
- ポジティブインパクトの最大化とネガティブインパクトの最小化を踏まえたゴール設定も明確でインパクトも大きい。
- 急速に業容を拡大するなかで、本業であるスマートフォンを用いたC to Cビジネスは、一般大衆の購買行動が循環型社会を意識したものに変化するきっかけを与えている。
- 消費者の行動変容に向けて積極的な働きかけを行っており、設立から10年に満たないなかで中古品売買市場を大衆化させ、市場や消費活動全体に大きなインパクトを与えている。
- また、年少者を含めた消費者教育を重視している姿勢は高く評価できる。
- 一方で、開示情報の充実という点では大いに発展の余地もあり、今後の充実が期待される。