ヤプリは、2021年10月、全国の18歳〜69歳の男女1,200人を対象に「企業からの情報取得(コミュニケーションチャネル)における実情」をテーマにインターネットリサーチを実施した。
アプリ、LINE、SNS、メルマガの登録状況
アプリのダウンロード、LINE友だち、SNSフォロー、メルマガ登録の数を尋ねた。
アプリダウンロード数について、もっとも回答者が多かったのは11〜30個。 また、全体の6.6%が、100個以上のアプリをダウンロードしている。
LINEはTwitter、Instagramを大きく上回り、87%に利用されている。1人あたりの平均友達数は57人、友達の数が100人以上の人は全体の15.6%となった。
Twitter、Instagramの利用率はそれぞれ60%、55%に。 年代別の結果を見てみると、両者ともに18歳〜30代の利用が多く、特にInstagramは40代以上では半数以上が利用していないという結果になった。 101人以上の人をフォローしている人は両SNS共に全体の16%となった。
メルマガは67%近くの人が登録。アプリやSNSと比較して、1〜10個登録している人が約43%と最も多くなった。100以上登録している人は全体の2.4%となった。
企業公式アカウントの利用は、アプリ74%、LINE61%、メルマガ50%
アプリのダウンロード、LINE友だち、メルマガ登録の中で『ブランドやメーカーの店舗があるもの』のものはいくつあるか尋ねた。
本調査では「ブランドやメーカーの店舗がある」ものを「企業公式」と表現。チャネルごとにみると、企業公式のアプリは74%、LINEは61%、メルマガは50%の人が利用していることがわかった。
企業公式LINEアカウントと企業公式アプリを比べてみると、「企業公式のものはない」と答えている人がアプリより約12%多く、メルマガに関しては約半数が「企業公式のものはない」と答えている。
LINEは1人あたりの友達数がアプリDL数よりも多いものの企業公式アカウントで比較するとアプリよりも少ないことがわかった。
企業公式とつながる理由1位はどのチャネルも「お得なクーポンや情報を得たい」、アプリは「よく行く&便利」が上位に
公式アプリをダウンロードする動機として、最も多いのが「お得になるクーポンや情報を手に入れたい」だった。生活者はクーポンやセールの情報などお得に買い物をするための実用的な機能をアプリに求めていることがわかる。
アプリならではの特徴としては、「よく来店・利用する」「便利な機能がある」が他のチャネルよりも高く、店頭とオンライン上の接点をつなゲル役割として機能している様子がうかがえる。
公式のTwitterとInstagramをフォローする動機に関しては似た結果に。アプリダウンロード動機と比較すると「商品やサービスの新情報を知りたい」という動機が多くなった。 生活者は、日常生活の隙間時間にSNSを閲覧している。 SNSを開くという習慣的な行動の中で、気軽に最新の情報を見ていることがわかる。
また違う側面から見ると、アプリDL動機で60%を超えていた「お得になるクーポンや情報を手に入れたい」は両SNSでは30%程度に。 「良く来店するから」という動機も、アプリの40%近くに対し、両SNSでは20%程度と開きがあった。
公式LINEアカウントの登録動機としては、「お得になるクーポンや情報を知りたい」が突出して多く、その次に「キャンペーンやイベントに参加したい」が続く。また、「LINEスタンプが欲しい」も上位にあり、その企業に必ずしも興味がなかったとしても、特典を目的に登録しているユーザーが一定数いることがわかった。
公式メルマガの登録動機のランキングは、公式LINEと似た結果となった。
調査概要
- 調査対象:全国18歳〜69歳男女 1,200人
- 調査方法:WEBアンケート(協力:オノフ社)
- 調査時期:2021年10月
- 対象ユーザー:スマートフォンを持っており、アプリ・SNS・LINE・メールで企業からの情報を取得している人