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ECzine Day 2024 Autumn

2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECホットトピックス

業務改革のきっかけを生むShopify エース北山さんがアウトレットEC構築で得た変化と発見を語る

 近年、自社ECを構築する手段として注目を集めるShopify。しかし、実際に活用する事業者の声を聞かずして、導入や乗り換えを検討するのはハードルが高いと考える人も多いはず。そこで今回は、現在進行系で新規事業のECサイト構築をShopifyで進めるエース株式会社の北山さんに、Shopifyを選んだ決め手やメリットに加え、積極的に情報発信を行う意図について話を聞いた。

アウトレットECでShopify活用 決め手は物流システム連携の利便性

――ご自身のTwitternoteなどで積極的に情報発信を行っている北山さん。最近はShopifyを活用したECサイト構築に取り組んでいますが、どのような経緯でShopify活用を決めたのでしょうか。

北山(エース) 今、Shopifyで構築しているのは、2021年3月オープン予定の自社アウトレット製品を販売するためのECサイトです。既存の自社ECサイトとは別ドメインで運営を行いたく、プロジェクト立ち上げ当初は自社ECで活用するカートシステムの空きアカウントを使うことも考えました。しかし、コストや納期に加えクリアしなければならないことがクリアできず、OMS(受注管理システム)・WMS(倉庫管理システム)と連携する際の利便性を踏まえ、Shopifyに行き着いたという形です。

――OMS・WMSはもともと活用していたものだったのでしょうか。

北山 同プロジェクトが動き始めるタイミングで、導入が決まりました。当社はもともと卸を行う企業のため、自社倉庫はBtoB向けのものであり、BtoBの物流フローが走る中にBtoCのフローを無理やり組み込む形でこれまで運用してきました。そのため、ラッピング対応ができない、当日出荷の締切時間が早い、基幹システムを軸にしなければならないといったデメリットが発生していたのです。売上を上げるには、この仕組みを磨き込む必要がある。そこでOMSとWMSの一体型システム「LOGILESS」を導入することを決めました。

 そして、「同システムと連携が容易にできるカートシステムは?」と調べていくと、Shopifyという解が見えてきました。Shopifyを活用する事業者の中では、稀なケースかもしれません。商品を出荷させるためには、倉庫側の問題を解決させることがトッププライオリティーでした。LOGILESSがそれを実現可能とし、自社基幹システムとの連携を最小限にすることで開発負荷を減らすことができました。それを容易に、かつ安価に実現できるのがShopifyであった。こういった経緯です。

――Shopifyとの出会い、興味を持ったきっかけについて教えてください。

北山 当社の持つ「ZERO HALLIBURTON」というブランドが、本国アメリカで運営しているECサイトを2018年にShopifyに移行し、わずか数ヵ月で大きく売上を伸ばしていました。その後、グローバルブランドとして同一サイトで多言語展開を行うことになり、私たちに日本語サイトの管理権限が付与されたのがShopifyに触れた最初のきっかけです。管理画面に触れる機会を得たことで、Shopifyがどのようなものなのかおおよそ理解できましたし、アウトレットECのカートシステム選定時にはShopifyエキスパートの方々とコンタクトを取り、情報収集もしました。

北山さんとShopifyの出会いのきっかけとなった、ゼロハリバートンのECサイト

――実際に管理画面に触れた際の感想はどのようなものでしたか?

北山 シンプルであり、かつEC運用者の視点に立って作られたカートシステムだと感じました。そのため、抵抗感なくすぐに操作方法も覚えることができました。Shopifyはカナダのカートシステムなので、文字コードがJISではなくUTF-8になっている上、名前の表記も「姓名」ではなく「名性」の表記となっています。このような違いは理解する必要がありますが、おおむねEC初心者でもそこまで苦労なく活用できるのではないかと思います。

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この記事の著者

ECzine編集部 木原 静香(キハラシズカ)

立教大学現代心理学部映像身体学科卒業後、広告制作会社、不動産情報サイトのコンテンツ編集、人材企業のオウンドメディア編集を経験し、2019年に翔泳社に入社。コマースビジネスに携わる方向けのウェブメディア「ECzine」の編集・企画・運営に携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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