「EC売上分析」レポートで、売上アップのための施策を打ちやすく
次に「EC売上分析」レポート。その名のとおり、ECサイトの売上を分析するのに特化したレポートだ。今月~過去13ヵ月(前年同月比をデフォルトで表示)の「収益」「注文数」「平均注文額」「数量」「商品数/注文数」「注文率」を確認できる。
Googleアナリティクスで、「期間を設定」した経験がある人なら、比較したい期間があらかじめ設定されているありがたみが分かるはず。「過去13ヵ月」の期間設定は、年間計画を立てるのはもちろん、イベントやセールなど月ごとの特徴を把握すること、数ヵ月先のアクションを計画するといったことに役に立つ。(数字が確定している)前月数値の前年同月の数値が確認できるのは、地味にうれしいポイントだろう。
期間を自ら設定したい場合には、【期間指定】と記載されたレポートで任意の期間を設定できる。
注文数については、日別と累計の折れ線グラフによって「トレンド」の把握も可能だ。
「たとえば前月と比較して、注文数の積み上げが多いのか少ないのか、どの日を境目にそのような傾向になっているのかがわかります。もし不調な場合にはすぐに追加施策を打つことで、その月の予算達成のためのアクションが起こせます」
「EC売上詳細」レポートで商品ごとに掘り下げた分析が可能
「EC売上分析」レポートを見て、個別の商品で分析を掘り下げたくなったら「EC売上詳細」レポートを見よう。今月~過去13ヵ月の「カート追加数」「商品注文数」「カゴ落ち率」や、商品ごとの「収益」「数量」「平均価格」「カゴ落ち率」を今月、前月、過去3ヵ月、過去13ヵ月の期間で集計している。
EC事業者なら、やはり気になるのは「カゴ落ち率」だろうか。こちらも、Googleアナリティクスのデフォルトの指標にはないため、「カート追加数」と「トランザクションの回数」をもとに計算して割り出し、グラフ表示している。
「カゴ落ち率に限らず、指標の読みかたや対策などのミニ解説を画面内に記載しています。たとえばカゴ落ち率の改善なら、『①送料や手数料の見直し』『②アカウント作成なしで決済させる』『③購入完了までのプロセス簡略化』『④決済手段の拡充(ペイメントサービスの導入等)』『⑤合計金額を分かりやすく提示する』『⑥クレジットカード情報を入力するに足る信頼性の訴求』といった対策を示しています。そのサイトに特化したものではなくあくまで一般論なのですが、過去のコンサルティング経験から、ある程度パターン化することが分かりました。とくに初心者の方には有効なアドバイスになるのではないでしょうか」
この他にも、「PVとセッション」「ユーザーと新規ユーザー」「リピーターと質の指標」など6つのアクセス解析レポートが追加費用なしで利用できる。