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楽天、ワンデリバリー構想実現に向けた取り組みを本格化 三木谷氏「この挑戦はやらなければいけないこと」

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2018/07/20 14:00

 楽天は、2018年7月17日(火)に東京・新高輪プリンスホテルにて、「楽天EXPO 2018」を開催した。本記事では、代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏の講演と、執行役員でマーケットプレイス事業ヴァイスプレジデントの矢澤俊介氏による戦略共有会の様子をお届けする。

ワンデリバリー構想について、三木谷氏「2020年までに実現したい」

 三木谷氏は講演の冒頭で、漢字の「一」をイメージして一新されたブランドロゴについて説明した。

「今回のロゴの刷新により、よりパワフルに、よりスピーディに、将来を予感させるようなブランドとして展開していきたいと思っています。新しい未来に向かってさらなる挑戦をしていきたい」

楽天株式会社 代表取締役会長兼社長 三木谷浩史氏
楽天株式会社 代表取締役会長兼社長 三木谷浩史氏

 その後、楽天グループの新しい取り組みとして、包括的な物流サービスを提供する「ワンデリバリー」構想の実現に向けた取り組みを本格化させることを発表した。

「不在再配達など、昨今の物流問題の根本的な原因は、今までのCtoCに商品を送るという宅配便の仕組みに、BtoCを乗せることに無理が来たからだと解釈しています。我々の新しいワンデリバリーというチャレンジは、やりたいことというより、やらなければいけないこと。やらなければ将来が開けていかないことだと思っています」

 具体的には、楽天市場へ出店している店舗の商品保管から出荷までを楽天が一括で担うサービス「楽天スーパーロジスティクス」の物流センターの全国拡大と、ユーザーに商品を届ける楽天独自の配送サービス「Rakuten-EXPRESS」の配送エリアの拡大を実施する。

 楽天スーパーロジスティクスでは、千葉県市川市と兵庫県川西市に加え、大型物流施設「GLP流山Ⅱ」(所在地:千葉県流山市)の全フロアと「GLP枚方Ⅲ」(所在地:大阪府枚方市)の一部を貸借する契約を同社と締結し、新拠点を開設する予定であることを明かした。

GLP枚方Ⅲ イメージ図
GLP枚方Ⅲ イメージ図

 新施設においては、これまで楽天が培ってきた倉庫内オペレーションのノウハウを活用するとともに、最先端の自動倉庫や仕分けソーターを導入。「コストをさげ、スピードをあげ、柔軟性をあげる」ことで、運営の大幅な効率化に取り組む。これにより、あす楽のサービス網が全国の90%以上を網羅するとともに、土日祝日含む365日、出荷が可能となる。時期について三木谷氏は「できるだけ早いタイミングでオープンしたい。2019年の稼働開始を予定しています」と述べた。

 Rakuten-EXPRESSでは、楽天市場において日用品のECサービスを提供するRakuten Directと楽天ブックスを対象に、すでに東京23区で商品の配送をしている。今後は同サービスの配送エリアを順次拡大していき、年内には関西主要都市にて配送サービスを開始する予定となっている。 

 また2018年6月に開始した、玄関前やガスメーターなど住宅敷地内への置き場所指定配達「置き配」によって、事前に指定された場所に荷物を届けることが可能になった。すでにユーザーからは好評の声が寄せられているようだ。

「一気通貫で物流システムを提供することのメリットはとても大きい。2020年をひとつのターゲットとして、『ワンデリバリー』を実現していきたいと思っています」(三木谷氏)

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