ハニカムEC終了から学ぶ、メディアECの難しさ
8月18日、ハニカムは、運営する通販サイト「JUST LIKE HONEYEE(ジャストライクハニー) 」を、8月31日で終了すると発表しました。ハニカムは、アラタナのグループ会社で、そのアラタナは、今年3月に、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイに買収されたことでも話題になりましたね。
実は、ハニカムのECサイト「ジャストライクハニー」は、実は2度目のEC参入です。前回は「ハニカムストア」として、メディア「ハニカム」初期の段階でECサイトを運営していました。その後クローズし、ハニカムをアラタナが買収したことで再開したのが「ジャストライクハニー」なのです。
アラタナはもともと、EC-CUBE系の「カゴラボ」というECプラットフォームを提供しており、EC運営のノウハウは持っている会社です。
そのアラタナ傘下でもクローズとなったわけですから、改めてメディアECの運営は難しいと感じましたZOZOの一部としての活路もあるように思えますが、経営判断なので、そこは何とも言えないところです。
要するに、ハニカムほどのファッションメディアでも、そこまでの売上規模を作れなかったからの撤退と考えるのが自然でしょう。ものすごく売上がよければ、やめる必要もないからです。
過去にも、「フイナム」というメディアECがありました。「ハニカム」と同じく、ファッションウェブマガジンとしては老舗の「ライノ」による運営です。「フイナム」もあまり振るわず現在はクローズしており、ウェブマガジンのみの展開となっています。
昨今の「メディアEC」「コンテンツマーケティング」への注目からも、「ジャストライクハニー」は業界的にも注目されていました。なぜ、実力・人気ともにあるメディアが運営するECであったのにもかかわらず、成功しなかったのでしょうか。