プレイドは、提供するCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」シリーズのマルチチャネルマーケティングオートメーション「KARTE Message」の正式版を提供開始した。

KARTE Messageは、KARTEのリアルタイム解析基盤を活用し、メール・LINE・プッシュ通知などサイト外での顧客コミュニケーションを総合的に管理できるツール。商品マスタなど外部データの取り込みにも対応していることから、顧客ごとにチャネル・コンテンツ・タイミングを最適化でき、KARTEとの併用でサイト/アプリ内外の顧客体験設計から効果検証まで実施できる点を特徴としている。
プレイドは、同ツールを2022年11月よりβ版として提供。プロダクト改善やAI機能などの拡充を進め、プロダクトとしての安定性の向上、機能面の拡充、提供体制の整備が実現できたため、正式版の提供に至ったという。今後も、新機能追加やアップデートは継続的に行われる予定としている。
なお、KARTE Messageの導入および活用に際しては、プレイドのカスタマーエンジニアが支援を実施。経営レイヤーに対するプロフェショナルサービス「PLAID ALPHA」も展開し、全体計画/設計から実行までを一気通貫で支援することでツールやデータの活用の妨げとなる課題点を解決するとともに、CX/DX変革の障壁となるデジタル人材不足に対してもニーズに応じた最適な伴走支援を提供するという。
「KARTE Message」の主なアップデート内容
- AIによるリスト抽出設定支援機能(β版):AIが「30歳以上の会員」といった自然言語による指示からフィルタ条件を生成し、条件に合致した配信リストの抽出を支援
- AIによるカラム名・リスト説明生成(β版):配信対象リストをAIが解析し、リストの構成要素や対象属性をAIが自動記述。セグメント管理の効率化を図る
- メール本文のブロック管理:メール本文内でよく使うヘッダーやフッターなどを同期ブロックとして保存。更新作業の一括化を実現
- 未実施グループを含むA/Bテスト:「配信しない」グループを含めたテストで、施策の影響をより正確に検証可能に
2026年前半にリリース予定の「KARTE Message」新機能
- SMS配信:新たなコミュニケーションチャネルとしてSMSを追加
- LINEリッチメニュー配信:専用エディタでLINEリッチメニューの作成を実現。セグメントごとの切り替えも可能に
- S/MIME配信:より強固なメール認証方式のS/MIME認証に対応