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2024年8月27日(火)10:00~19:15

ECホットトピックス

月間200%増ビットコイン所有者をECサイトに送客 「coincheck」が考える導入メリットとは


 ECサイト向け、ビットコイン決済サービスがいくつか出てきている。「coincheck」は消費者向けのウォレットと、EC事業者向けの決済サービスを両方持ち、ビットコイン所有者をECサイトに送客できるのが強みだ。同サービスを提供する、レジュプレスの大塚雄介さんにお話をうかがった。

ECへの送客も!ビットコインの決済サービス「coincheck」

――御社は「STORYS.JP」のイメージですが、ビットコイン決済にも参入ですか。

 「『STORYS.JP』が起動に乗ったので、新しいサービスに着手しました。ビットコインへのこだわりはそれほどなくて、ECの送客と決済の課題解決をするために開始しています。

 Yahoo!ショッピングのEC革命や、BASE、STORES.jpなど無料ストアによって、大量の商品が出品されて、ネット上での売買が加速しましたよね。商品が充実したら次に課題になるのは、物流・送客・決済です。

 私たちは約2年間、STORYS.JPのユーザー獲得のために、約500回にソーシャルマーケティング施策を行いました。小さいことでは、Facebookからのアクセスを最適化するためにFacebookに表示される画像の最適化をおこなったり、Twitterに投稿される140文字の文章を最適化したり、さまざまなパターンを試すことで、自社サイトに呼び込む最適な方法を蓄積しています。

 この知見をEC事業者様にも提供し、あわせて、カード決済が抱えている課題(高い決済手数料・チャージバック問題・入金サイクルが遅いetc)も解決しようとビットコイン決済サービス『coincheck』に着手したわけです。

https://coincheck.jp/ec

  決済については、クレジットカード決済が最も使われていますが、すべてのEC事業者にとって、カード決済が最適な手段だとは言えません。初期導入費用はもちろん、業種によっては手数料も大きい。カード決済は信用取引なので、カード会社のリスクヘッジのため仕方ないのですが、EC店舗は、カード会社が設定する利率に従わなくてはならず、10%かかっているところもあります。ビットコイン決済なら初期費用などかかりませんし、『coincheck』は決済手数料1%で提供しています。

 ほかにもカード決済には、不正利用された場合に店舗が負担するチャージバックのリスクがあります。ビットコイン決済なら、注文=入金のためチャージバックがありません。 また、即日入金のため資金繰りが容易になります。

 さらに、ビットコインの価格変動リスクはcoincheckが追います。EC事業者は、ビットコインで販売しますが日本円が振り込まれるため価格変動リスクはゼロです。例えば、10,000円の商品を販売した場合、手数料100円が引かれた9,900円が日本円として入金されます。

 それから送客について。小規模なEC事業者さんは、自分たちでマーケティングができないので、モールに出店して、そこで広告を打って集客していますよね。とくに仕入れて売る小売ECだと、利益率が低いにもかかわらず、高い広告費を支払わなければならない状況になっています。

 『coincheck』ではウォレットも提供しているので、『coincheck』ユーザーをEC側に送客できるのが強みです。月に一度、ユーザーに対してお得なセール情報を送るソリューションを提供しています。ビットコインユーザーも使える場所を探しているので、ユーザーの半数くらいがメール開封して、ECサイトにアクセスしていますよ」

――EC事業者からの反響はいかがですか?

株式会社レジュプレス CMO 大塚雄介さん
https://twitter.com/yusuke_56

 「想像以上に反響があり、私たちも驚いています。とくにお問い合わせが多いのは、『クレジットカード手数料が高い業種のEC』『海外向けに商品を販売予定のEC』『訪日外国人向けに販売したい商品を扱っているEC』です。

 カード決済手数料が高いところは、ちょっと面倒でも手数料が1%になるならやろうかというモチベーションですね。海外向けは、ドル対応するのももちろん選択肢の1つですが、為替の変動がないビットコイン決済は、ユーザーにとっても魅力的です。観光で日本に来てもらうにしろ、帰ってリピートする際にECで買ってもらうにしろ、スマートに決済してもらえる仕組みが必要ですよね。

  導入している店舗の共通点は、売れていて、イケてるECというのは感じがします。やっぱり、アンテナを張ってらっしゃるんでしょうね。今は導入で先行者利益を得られるので、競合よりも先に、新しいマーケットに入ろうとされています」

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この記事の著者

ワダ スミエ(ワダ スミエ)

2013年11月11日〜2023年3月31日までECzine編集部在籍。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://eczine.jp/article/detail/1520 2022/06/29 11:03

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