ヒナタデザインは、スマートフォンで簡単にAR(拡張現実)を実現するアプリ「scale post viewer AR」を開発した。このアプリを使うと、自分の部屋に置きたい家具や家電を配置したり、鏡に映った自分の姿に洋服やメガネ、アクセサリを装着してみたり……というように、そこにはないはずのモノが「実物サイズ」で現実世界に映り込む。
実物大で表示するためにはちょっとした仕組みがある。ネットショップ商品ページのQRコードから読み取った商品画像や、自分で撮影したモノにサイズ情報を与えた画像(※)を、スマホの内蔵カメラで映した実際の風景の中に配置して映し出す。その際、特定の「マーカー(商品を画面に映し出す上での目印」が必要。マーカーは、名刺サイズのカードやお札などで、企業にとっては販促用のノベルティとしても活用できる。
※「画像化したモノ」にサイズ情報を与えるためには実物大表示アプリ「scale post」(無償。ただし、ビジネスプランは月額1万円)が必要。
家電や家具などの大型商品を配置表示する場合には「大きなマーカー」が必要。A4・A3大の紙状のマーカーが「scale post viewer AR」 のホームページからダウンロードできる。
10月16日からは、ビックカメラの通販サイト「ビックカメラ・ドットコム」に導入され、アプリを使って家電製品を自分の部屋に実物大で合成表示するシミュレーションサービスが可能となった。今回の導入では、ビックカメラ・ドットコムに開設された専用ページにて、デザイン性の高い人気の家電48アイテムを選出し「scale post viewer AR」に対応させる実証実験を行う。