PPworkは、子会社のTiDocs Designing Co.,Ltd.とともに2021年12月より、ベトナム市場に参入する化粧品やケア商品ブランドを対象にECコンテンツのローカライズとソーシャルメディアによるマーケティングサービスを開始した。
TiDocsでは単なる翻訳にとどまらず、現地ユーザー視点のコンテンツ企画のほか、ソーシャルメディアで注目度の高い画像記事や動画の制作を得意としている。またインフルエンサーとのコラボレーションによる新規ユーザーの獲得や、プレゼント企画との連動により双方向性を創出するなどマーケティング施策まで、商品と現地ユーザーをつなぐコンテンツ制作を支援する。
- ECサイトローカライズ(現地でのベトナム語翻訳、コンテンツ改訂)
- ソーシャルメディアのコンテンツ制作、投稿(動画、画像記事を含む。ベトナム語)
- ソーシャルメディアのコメントやメッセージの管理
- インフルエンサー コラボレーション手配
- 専用サイトでのプレゼント応募受付、当選連絡や発送
成長著しいベトナムの小売市場は、新型コロナウイルスの感染拡大への対策の影響でさらに急速にECへの移行が進んでいる。ソーシャルメディアECが幅広く定着する一方で総合ECモールも売上を伸ばすなど、東南アジアの中でもこれからの有望なEC市場として注目されている。
ベトナムの化粧品市場は拡大を続け、2020年に過去最大規模となった。総合ECモールにとって美容、ファッションの需要の取り込みはシェアに大きく影響し、化粧品も各社が注力するカテゴリのひとつ。海外からの化粧品の需要が高く、国内流通量の約9割を輸入製品が占めている。各国から品質に優れたブランドの参入が相次ぎ、ECサイトに載せただけではユーザーの目に留めてもらえないのが現状となっている。
PPworkでは、現地ユーザーがコスメ情報に触れる機会について次の二面性を踏まえ、今でも文化に根差して大切にされている人とのつながりやキャラクターを感じられる企画を提案する。
情報探索傾向1. 不安を解消する
ベトナムの女性たちは、月収のうち多くをコスメ、ケアに費やしこだわって商品を選ぶ傾向にある。国内では偽物も多く直接肌に触れるものは警戒して商品や購入先の情報を集める習慣が根付いていることが理由。Facebookで偽物情報など口コミをチェック、またグループへ意見を求めることも多くある。
情報探索傾向2. 興味、好奇心を満たす
品質への不安解消とは別に、コスメ、スキンケアに関するYouTube動画やFacebookやInstagramに投稿される画像記事をエンターテイメントとして楽しむユーザーも多い。「おもしろい」「かわいい」という視覚的な刺激、さらに動画によるニュアンスの描写は色、タッチなどメイクやケアについて重要なポイントが伝わりやすいというメリットもある。ベトナム国内でソーシャルメディアのフォロワーが10万人を超えるコスメ関連インフルエンサー10人を当社で調べたところ、FacebookよりもYouTubeの平均フォロワー数の方が倍以上多いことがわかった。
PPworkでは、コスメ専門インフルエンサーと、COSRX、COMMONLABS.、CARYOPHYやMKUPなど韓国、台湾コスメ人気ブランドの協力を得て、2021年11月にマーケティングWebサイト「TiDocs」でスキンケアタイプ診断&プレゼントを実施。キャンペーン告知投稿のエンゲージメント率は60.0%と、YouTubeを活用したインフルエンサーの告知がエンゲージメント獲得に大きく寄与した (数値は告知後3日目に測定)。