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ECzine Day 2022 August

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アパレルECの今を語る

「コミュニティ=圧力鍋」オールユアーズと考える、ECにおけるファンづくりの在り方【後編】

1000億円や1兆円を目指さないビジネスモデルの必要性

川添(V) 木村さんにぜひ意見を伺いたいことがあります。クラウドファンディングやSNSなど、現代にあったツールが出てきて新しいやり方にはなっているけれど、「人に勧められたものはやっぱりいいと思うよね」とか、そういった本質的な部分は変わっていないと思うんです。そこを突き詰めようと思ったら、最初から圧力鍋の中がガンガンに炊き上がっている状態にするのがベストですよね。そのことに、大企業含め多くの企業が気づいているはずなのに、上手くできていない。

テクノロジー合戦になったらAmazonには勝てないし、大量生産ではトップ企業に勝つことが難しいとなると、本当の自分たちのファンを作らないとブランドとして生き残ることはできないように思います。これからブランドはどうやって成長していけばいいんでしょうか。

木村(A) 僕はインターネットは先祖返りの側面もあると思っています。たとえば、職業が漁師と魚屋に分かれたのは、貨幣が登場してからだと思います。昔は獲った魚を物々交換していましたが、今は魚を獲るだけ、売るだけのように役割を分けたほうが効率が良いですよね。これは、リアルの現場を最適化しようとした時の判断です。

それがインターネットの登場によって、魚を獲った人がそのまま自分で売ることができるようになった。すると、ネットが登場する前は隣近所にしかできなかった「余り物のおすそ分け」のようなことが、日本はもとより世界中でできます。テクノロジーの面から言うとたしかに新しい方法は登場していますが、根本にある考え方は変わっていないと思うんですよね。

川添(V) 木村さんの取り組みは傍から見ると「それってスケールしないじゃん」と言う人が多いはずです。一方で、ゼロから年商300億のブランドを作ることは、ある意味奇跡に近いくらい難しい時代でもあります。必ずしもひとつの事業を大きくする必要はなくて、それなら30億のビジネスを10個、もしくは3億のビジネスを100個作ればいいって思うんです。むしろそのやり方のほうが、頭数は少なくて済むかもしれません。ゼロから300憶のブランドビジネスをつくるということ自体が破綻しているように感じます。

木村(A) 数の論理を追いかけるという意味では、H&MやZARAが作ったスーパークイックレスポンスのようなモデルと、大量生産で革新的なものを生むユニクロのモデルというのは、おそらく20世紀最後の超完成度が高いモデルだと思うんですよね。これを超えることができるようなモデルは僕にはとても思いつきません。

だから、1,000億円や1兆円というのを目指さないビジネスモデルも必要なんじゃないかと思っています。国内マーケットは縦に積もうとすると、コストダウンしなければいけないとか、マーケットに迎合していくような売り方じゃないとスケールできないと思いますが、もっと他のマーケットがあるんじゃないかなと。たとえば国内で売上10億円のブランドがあったとしたら、そのターゲットを世界に広げれば100億円以上売ることができると僕は思っています。

以前所属していた会社でアメリカにリサーチに連れて行ってもらったときに、だんだん洋服屋がつまらなくなっていると感じたんです。変化がないし、新しいものが全然出てこない。一方飲食店では、ブルーボトルコーヒーのような新しいブランドが次々と登場していて、そういったお店がベトナムや台北、カンボジアなどでも繁盛している。インターネットで世界がつながって、世界の裏側の情報もすぐわかるようになったことで、モニター越しには同じような人がいっぱいいるということがわかったんですよね。そういうビジネスを何個も作っていけば、もしかしたらユニクロより大きい規模になるかもしれない。すごく果てしない話ですが(笑)。

<了>

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この記事の著者

株式会社ビジョナリーホールディングス(メガネスーパー) 取締役 CDO・CIO 川添 隆(カワゾエ タカシ)

千葉大学デザイン工学科卒。販売、営業アシスタントとしてサンエー・インターナショナルに従事後、ネットビジネスを志しクラウンジュエルでささげ業務から企画、PR、営業まで携わる。2010年にクレッジに転じ、EC事業の責任者としてEC事業を2年で2倍に拡大。その後2013年7月より現職。EC事業、オムニチャネル推進、デジタルマーケティング・コミュニケーション、デジタルを活用した店舗支援を統括。EC事業...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

ECzine編集部 中村 直香(ナカムラナオカ)

ECに関する情報を、正確にお届けできればと思います。よろしくお願いいたします。

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