サイト内検索エンジンは、十分に活用できていないだけではなく、売上アップのボトルネックになっているケースが非常に多いです。誰でも知っているあの有名ECサイトでも「えっ!」と思わず声を上げてしまうくらい、多くの課題があります。そこで、今回はサイト内検索エンジンにおける代表的な課題を5つ挙げてみました。
課題1.サイト内検索エンジンの利用実態を把握していない
まずはそもそもの話ですが、
- どんなキーワードがよく検索されるのか
- そのキーワードの検索結果の妥当性はどうなのか
- 検索結果がゼロ件のキーワードはあるのか
- あるとしたらどんなキーワードか
- 検索後に離脱するユーザはどれくらいか
など、サイト内検索エンジンの利用実態を多くのサイトが把握できていません。
また、Google Analyticsなどの解析ツールを利用して、サイト全体の離脱率や滞在時間、PV数、CV率などを把握している一方で、サイト内検索エンジンにフォーカスした効果測定はほとんど行われていません。このような状況では、サイト内検索エンジンに課題があるのかどうかさえ、分からないでしょう。
ユーザのニーズは、検索を行う瞬間に端的に表れます。そして、その検索後のアクセス状況を解析することで、本質的なサイトの改善を行うことができるのです。この当たり前の改善活動が、まだ多くのサイトで施されていないことは非常に不思議なことです。
まずは、サイト内検索エンジンの活用度を知るために、頻繁に検索されているキーワードや検索結果ゼロ件のキーワード、サイト内検索後の離脱率、滞在時間、PV数、CV率などの利用実態を把握すること。これが、サイト内検索エンジンにおける1つ目の課題です。
課題2:ユーザニーズにマッチした検索結果を表示できていない
2つ目は、検索結果がユーザニーズにマッチしていないという課題です。
家電量販店のECサイトを想像してください。そこで、「イヤホン」というキーワードで検索してみてください。どんなアイテムが検索結果に出てきましたか?
「通勤中に使う音漏れのしないイヤホン」「読書の時に使う高品質のイヤホン」「ランニングの時に使う耳掛け式イヤホン」「とにかく安いイヤホン」などなど、探す人のニーズによって期待する検索結果はいろいろあるはずです。しかし、実際にとある家電量販店のECサイトで結果表示されたのは、「iPhone5Sのシリコンケース」でした。