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ECホットトピックス

新規獲得の3割を占める事業者も!LINEの機能を線でつなぐ新サービス「LINEショッピング」とは

 6月15日開催、LINEの事業戦略発表会「LINE CONFERENCE 2017」で新サービス「LINEショッピング」が発表された。LINEショッピングを経由して各事業者のECサイトで買い物すると、消費者にポイントがバックされる仕組みだ。同サービスの責任者である、LINE株式会社の藤原彰二さんに話を聞いた。

LINEの新たなショッピングサービスは、消費者にポイントを還元

――新サービス「LINEショッピング」について教えてください。

わかりやすく言うと、ショッピングの総合ポータルサイトです。「LINEショッピング」を経由して各EC事業者さんのサイトに飛び、お買い物をしていただくと、金額に応じて消費者にLINEポイントがバックされる仕組みです。LINEショッピング自体で決済する仕組みではなく、各EC事業者さんのサイトの決済を利用します。EC事業者さん側で独自のポイントシステムを保有している場合は、独自ポイントとLINEポイントが両方貯まる仕組みとなり、ユーザーメリットを実現しています。LINEショッピング内では、商品詳細ページの下に、それを扱っているお店の販売金額と獲得できるポイントが並ぶことになります。

正式なローンチ前に、2016年の12月27日からLINEポイントのサービスのひとつとして、テストを始めました。約半年で、かなりの流通額になってきています。このサービスをアフィリエイトと認識されるEC事業者さんもいらっしゃるのですが、アフィリエイト経由の流通額の30%程度がLINE ショッピング経由となっているショップが多いようです。誰もが知るファッション企業さんの、新規獲得メディアのうち3割を占めているというデータもあり、僕も驚いています。テストはすでに終わっていますが、EC事業者さんのご要望で、6月に入っても継続して掲載しているくらいです。

「LINEショッピング」サービス責任者 LINE株式会社 藤原彰二さん

――わかりやすく言うと、消費者にポイントがバックされるアフィリエイトサービスのようなものですね。このサービス形態をとった理由は?

まずは、LINEが送客に適したサービスであること。そして、公式アカウントやLINE@がリテンションを獲得するのに適したサービスであることが理由です。たとえばモールに出店し、販促としてメールマガジンを利用する場合、モール内の店舗にしか誘導できなかったりしますよね。でも、EC事業者さんからしたら、リピートは自社のサイトでしてほしいというのが本音だと思います。LINEなら、LINEショッピングで獲得した新規顧客を、公式アカウントやLINE@でリピートに導ける。LIINEのそういった特徴を、EC事業者さんに活かしてもらおうと考えたからです。

もうひとつは、広告費用を誰に支払うかという発想にもとづきます。現状EC事業者さんは、Googleに支払っている金額が多いのではと推測しますが、消費者に支払うことで新規顧客・既存顧客ともに喜んでいただけるのでは?と考えました。その場合、リテンション率も上がりますよね。

LINEポイント内でのテスト 錚々たるEC事業者が同列に並ぶ

――ということは、公式アカウントなどを利用していないとLINEショッピングに出られないのでしょうか。

いえ、そういった縛りはありません。LINEショッピングのフッターにお問い合せのリンクがありますので、もし出店したいというEC事業者さんがいらっしゃいましたら、ご連絡いただければと思います。

ただし、LINEショッピング内のショップページから、公式アカウントやLINE@のともだち追加を促す仕組みは作りますし、広告枠を利用して「ともだち追加したら○○ポイントもらえます」といった施策も考えられますよね。新規ユーザーをLINEショッピングで獲得して、LINEアカウントでリテンションしていただく。これまでLINEが点で提供してきた機能を、LINEショッピングによって線でつなぐことができるようになったのではと考えています。

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ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)

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