そもそも「Instagram」って何? 基本をおさらい
実践する前に、まずは『実践!Instagramビジュアルマーケティング』(田中千晶著/KADOKAWA刊)を読んで、Instagram(以下、インスタ)について復習してみましょう。
『実践!Instagramビジュアルマーケティング』(以下、本)によると、インスタは月間アクティブユーザーが5億人(2016年6月時点)を超える、写真の加工・共有に特化したSNSで、Twitterのようにユーザー間でフォローし合え、Facebookのように投稿に「いいね!」を付けることができるそうです。アクティブユーザーはTwitterを超えています! 個人的に、おしゃれさゆえに敬遠し続けてきたインスタですが、もはや逃げられない状況ができていたのですね。
他のSNSとの違いは利用動機にあり、「写真を通じて世界観や価値観を共有したい」10~20代のおしゃれに敏感な若い女性たちの間で圧倒的な人気を誇っているそうです。10~20代のおしゃれに敏感な若い女性……30代のおしゃれでない男性である私にはハードルが高そうです!
運用方針を決め、アカウントを作ろう
本によると、次は運用方針を決める必要があり、ターゲット、テーマ、表現方法、投稿頻度、KPIなどが要設定項目だそう。今回はマーケティング部分まで実践できそうにないので、「とにかくインスタっぽいおしゃれな写真を投稿する」を運用方針(目標?)に設定しました。方針が決まったので、いよいよアカウントを開設します。アカウントはECzine公式の企業アカウントではなく、個人アカウントを開設します。なお、以下は全てAndroid端末で行いました。
スマホでインスタのアプリをダウンロードし、Facebookアカウントでログイン! 非常に簡単に、アカウントが開設できました。企業アカウントである「ビジネスプロフィール」を使いたい場合でも、一度個人アカウントである「個人プロフィール」を開設する必要があります。その際はFacebookアカウントでログインする方法以外にも、電話番号やメールアドレスを利用してアカウント開設できますので、企業の方も安心です。
さっそく写真を撮ってみよう
無事にアカウントが開設できたので、さっそく「インスタっぽいおしゃれな写真」を撮ってみましょう。おしゃれ写真に重要な被写体ですが、本の中に上級投稿テクニックとして「動物写真が人気」とありました。とはいえ身近にちょうどいい動物がいなかったので、ECzineのイメージキャラである「招き猫」を被写体にすることに決定しました。
まずは何も考えず、普通に撮ってみます。
普通……というより、むしろダサい感じに仕上がりました。ここからインスタの真骨頂、フィルタ機能を使い加工します。本によると、温かみのあるノスタルジックな雰囲気になるというフィルタ「Nashville」を採用しました。
ちょっとインスタっぽい!?
おしゃれ?な写真が撮れた!
さらに「インスタっぽいおしゃれな写真」にするべく、構図を考えます。さすがに真正面から撮ったのは間違いでした。本では「マトリョーシカ」がサンプルとして撮影されていたのでその構図を確認すると、なんと、斜め上から撮影しているではありませんか。これはおしゃれ。ただちに真似するしかありません。
招き猫を斜め上から撮影し、今度は、「Amaro」というフィルタを採用しました。本によると、このフィルタもノスタルジックな雰囲気になるそうです。私、ノスタルジックな雰囲気が好きみたいです。
どうでしょう? 結構インスタっぽくないですか?
キャンペーンと広告 夢が広がるインスタ活用法
本では、企業がインスタを活用する方法として、「公式アカウントの運用」「投稿キャンペーン」「広告の出稿」の3つを提案しています。「公式アカウントの運用」は文字通り、投稿を続けてフォロワーを獲得していく方法です。「投稿キャンペーン」はテーマに沿った写真の投稿をユーザーから募集し、ブランディングや認知拡大を狙う方法。最後の「広告出稿」はFacebook広告のようなインフィード広告を出稿する方法です。
「広告の出稿」は最もわかりやすく、EC事業者の皆様の知見が活かせるのではないでしょうか。CPCがFacebook広告の3分の1になったという話もありますので、ユーザー層の違いを把握した上で広告を出稿すれば、高い効果が期待できるかもしれません。
ただ気になるのは「投稿キャンペーン」。これって、企業側は写真を投稿しなくてもなんとかなるのでは……? 今回頑張っておしゃれ写真を撮りましたが、写真が苦手な方でも、上手くやればインスタ担当としてやっていけるかもしれません。