Amazonスポンサープロダクトに「除外キーワード」追加
費用対効果に優れていると評判が高かった「Amazon スポンサープロダクト」。開始から1 年半以上が経過し、利用する出品者が増、広告入札金額も徐々に上昇し、売上高広告費比率(ACoS)の改善を求められる時期になってきました。
そんななか、2016年明けくらいでしょうか、「除外キーワード」の設定機能が追加されました。パフォーマンスの低い検索を除外することで、広告費をおさえられるうれしい機能です。
実は、Amazonスポンサープロダクトは、出品者が対象キーワードを決める「マニュアルターゲティング」と、Amazonが自動選択する「オートターゲティング」の2種類があります。
前者のマニュアルターゲティングでは、キーワードの一致のタイプを設定することができ、除外キーワードもそのうちのひとつです。ほかのタイプも含め、詳しく説明していきます。
キーワードを「表示する」マッチタイプ
タイプマッチは、「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」など、マッチタイプを設定することで、広告が表示される確立をコントロールできる機能です。
たとえば、部分一致を使用してより広範な閲覧者に広告を表示する、完全一致を使用して特定のグループの買い物客に焦点を定める、といった使い分けができます。
どのキーワードを「表示する」かの視点で考えるマッチタイプは、以下のとおりです。
部分一致
設定するキーワードが「含まれる」検索キーワードに対して、広告を表示します。語順が異なる場合、検索キーワードにほかの言葉が含まれる場合も表示されます。
広告表示数(インプレッション)を増やしたい場合に効果的です。
フレーズ一致
検索キーワードと完全に一致するフレーズ、または前後に他の語句を含むフレーズが検索された場合に広告が表示されます。 インプレッションを減らしすぎることなく、ターゲットを絞り込むことができます。
部分一致と比べると、より関連性の高い検索キーワードに対し広告を表示することができます。
完全一致
購入者の検索キーワードと完全に一致し、前後に他の検索キーワードが入力されていない場合にのみ広告が表示されます。検索キーワード語句に設定するキーワード以外の語句が含まれる場合は広告は表示されません。
完全一致では、部分一致やフレーズ一致よりも、より関連性が高い広告の表示となるため、インプレッションは絞り込まれます。
以下の表は、各マッチタイプによって、購入者がどのようなキーワードで検索したときに広告が掲載されるかの例です。
マッチタイプ | 設定キーワード | 表示する検索キーワードの例 | 表示しないキーワードの例 |
---|---|---|---|
部分一致 | メンズ シューズ |
人気 メンズ シューズ メンズ テニス シューズ 男性用 シューズ レディース シューズ |
男性用 パンツ 人気 靴 男性用 靴 |
フレーズ一致 | メンズ シューズ |
メンズ シューズ 人気 メンズ シューズ メンズ シューズ レザー |
男性用 シューズ メンズ 人気 シューズ |
完全一致 | メンズ シューズ | メンズ シューズ |
人気 メンズ シューズ メンズ シューズ レザー |
「部分一致」では、一部のキーワードが含まれていれば、他のキーワードとの組み合わせでもヒットし、「メンズ シューズ」を設定しながら、「レディース シューズ」でもヒットしてしまいます。
「フレーズ一致」では、完全に一致するキーワードの前後に他のワードの組み合わせでもヒットします。「完全一致」では文字の如く、購入者の検索キーワードと完全に一致しないと表示されません。