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ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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ECzine Day 2025 June【オンライン+スタジオ観覧型イベント】

2025年6月12日(木)10:00~17:25

押さえておきたい!ECトレンド図鑑(AD)

Temuが売上拡大の起爆剤に?電動自転車「ERWAY」に学ぶ、成長に必要なECチャネルの選び方

 2025年、グローバルECプラットフォーム「Temu」は、日本国内市場において急速に存在感を高め、新たな販路として注目を集めている。競争が激化する中、多くの日本企業が、既存の販路ではリーチできない新たな顧客層を獲得するためにTemuを活用し始めており、すでに大きな成果を上げている企業も出てきている。その好例の一つが、大阪・堺市を拠点とする株式会社鑫三海(しんさんかい)が手掛ける電動アシスト自転車ブランド「ERWAY」である。日本有数のモノづくり都市である堺市を拠点に、鑫三海はTemuを活用し、競争が激しい日本の電動アシスト自転車市場で新たなビジネスチャンスを切り拓いてきた。本稿では、同社のこれまでの取り組み、Temu出店に至った背景、そして出店がもたらした具体的な成果を詳細に解説する。

Temuが日本ローカル事業者の募集を本格化

 Temuは2025年6月より、日本国内販売事業者向けの本格的なローカル出店者募集プログラムを全面開始した。日本各地の企業やブランドが続々と参加し始めている。この背景には、既存の販路だけではリーチが難しい「新たな顧客層」「新たな販売チャネル」を求めるニーズがある。

 Temuは、商品露出力の高さ、精緻なデータ分析機能、そしてグローバル越境販売への展開可能性など、単なる販売プラットフォームに留まらない特徴を備えている。また、スムーズな導入プロセスと充実したサポートにより、日本企業でも初期投資を抑えつつ新規市場へ挑戦できる環境が整っている。

 電動自転車ブランド「ERWAY」は一つの成功事例である。鑫三海は、日本の製造業が集積する大阪・堺市に拠点を置く企業。Eコマース事業などを展開しており、中でも代表的な自社ブランドとして「ERWAY」がある。

クラウドファンディング×共創とTemu活用でブランドを急成長

 ERWAYは「クラウドファンディング×共創」というユーザー参加型の手法を採用している。消費者を単なる「支援者」ではなく、「共創者」へと位置づけた。製品開発は成功を収め、製品力にも自信があったものの、ERWAYにとってブランドの声を拡散する方法は常に課題であった。

 このような状況の中、ERWAYは複数のオンラインチャネルへの出店に取り組んだ後、2025年にTemuとの連携を開始した。Temuに出店後、精度の高いアルゴリズムによって、多くの潜在顧客に的確にリーチすることができ、ERWAYは目覚ましい成果を上げた。平均単価は10万円以上もする高めの価格設定にもかかわらず、出店初月でTemuの電動アシスト自転車カテゴリにおいて売上トップ1に躍り出たのである。

次のページ
Temuの出店で売上拡大・露出強化に成功、それ以外の成果は?

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ECzine編集部(イーシージンヘンシュウブ)

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