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マネージャーとプレーヤーの違いを認識させる
組織内における位置関係は、役割が明確になれば定まります。社長には社長の、部長には部長の、メンバーにはメンバーの役割があります。中間管理職の育成は、本人に「マネージャー」と「メンバー」の違いを明確に認識してもらうことから始めましょう。
メンバーに求められるのは「自分自身の役割を果たすこと」です。広告・SNS運用やコンテンツ制作、受注管理など、各個人に与えられた役割は異なります。それを全うすることが仕事です。つまり、広告運用担当のメンバーであれば、受注管理に関する責任は負っていないのです。
一方、マネージャーに求められるのは「チームが役割を果たせるようコントロールすること」です。どんなに個人としての能力が高くても、チームとして成果が出せなければ、良いマネージャーとはいえません。
ときとして、マネージャーが個人の能力で部下と競い合うことがありますが、これは誤りです。マネージャーには、「個人としてどれだけの能力があるのか」ではなく、「チームとしての役割を果たせるか」が問われているからです。