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2024年8月27日(火)10:00~19:15

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メルカリ・ラクマどっちが合う?手数料の違いから選び方まで徹底比較!


 自宅にいながら出品できるフリマアプリ。近年では新型コロナウィルスの感染拡大に伴う外出制限も影響して、利用者が大きく増加しています。初めてフリマアプリへ出品する方は、複数あるフリマアプリからどれを選べば良いのかわからないという人も多いはずです。そこでこの記事では、自分に合うフリマアプリを見つけたいという人のために、最大ユーザー数を誇るメルカリと、楽天グループが運営するラクマについて、さまざまな面を比較していきます。

メルカリとは?特徴とメリット

 メルカリは株式会社メルカリが運営する、日本最大級のフリマアプリです。

 メルカリの特徴やメリットについてくわしく解説します。

メルカリの概要

 メルカリは2013年7月からサービスを開始し、2023年には月間利用者数が2,200万人を突破しています。

 幅広い出品と市場規模の大きさでもっとも有名なフリマアプリといえるでしょう。

メルカリの特徴

 メルカリの特徴は、独自の配送方法にあります。

  • ヤマト運輸との提携による『らくらくメルカリ便』
  • 日本郵便との提携による『ゆうゆうメルカリ便』

 匿名配送やコンビニでの発送・受け取りも可能で、大型商品の梱包を請け負ってくれる『たのメル便』など、配送のサービスが充実していることが特徴です。

メルカリのメリット

 メルカリのメリットとしては、ユーザー数が多いことによる商品の売れやすさと、出品数の多さが挙げられます。

 不用品の処分で利用する場合など、できるだけ早く売りたいときには、メルカリの利用がおすすめです。

ラクマとは?特徴とメリット

 ラクマは楽天グループ株式会社の運営するフリマアプリです。

 ラクマの特徴やメリットについてくわしく解説します。

ラクマの概要

 ラクマは2012年7月からサービスを開始した日本で初めてのフリマアプリ『フリル』が前身です。

 2018年に『フリル』と『旧ラクマ』が統合され、現在のラクマとして運営されています。

 2024年には累計4,000万ダウンロードを突破し、国内トップクラスのフリマアプリの仲間入りをしたといえるでしょう。

ラクマの特徴

 ラクマ最大の特徴は、楽天会員IDをラクマのユーザーIDとして利用できることです。

  • 楽天スーパーポイントの利用
  • 楽天キャッシュへのチャージ

 など、楽天アカウントと紐付けをすることでさまざまなサービスと併用ができます。

 またラクマの前身である『フリル』は女性向けのフリマアプリとして運営されていたため、女性ユーザーが多いこともラクマの特徴です。

ラクマのメリット

 ラクマのメリットは、他のフリマアプリと比較して販売手数料が安いことです。

 メルカリの販売手数料は10%です。一方のラクマも基本手数料は10%ですが、前月の販売実績(合計販売回数および合計販売金額)に応じて、当該月の販売手数料が4.5〜10%の間で変動する仕組みとなっています。そのため、たくさん出品して販売実績を積むことができれば、販売手数料がお得になるのです。

 また売上金の振込手数料も楽天銀行を振込先に設定することで、10,000円以上であれば210円の手数料が無料になるメリットもあります。

 少額取引の多いフリマアプリで利益を上げるためには、ラクマの手数料のメリットを最大限活かすことがポイントです。

メルカリとラクマの違いを徹底比較!

 メルカリとラクマはフリマアプリの2トップとして、多くの人に利用されています。

 どんな点が異なるのか、一覧表で違いを比較してみましょう。

メルカリ ラクマ
提供元 株式会社メルカリ 楽天グループ株式会社
販売手数料 10% 10%
※当月の販売実績に応じて翌月の販売手数料が変動(4.5~10%)
送料
※追跡・補償サービスあり
160円(ゆうパケットポストmini) 160円(ゆうパケットポストmini)
集荷サービス あり あり
匿名配送 可能
※大型商品の集荷サービスあり
可能
代行サービス あり あり
支払方法
  • クレジットカード払い
  • コンビニ払い
  • ATM払い
  • キャリア決済
  • FamiPay
  • 残高使用
  • ポイント使用
  • メルペイスマート払い
  • チャージ払い など
  • クレジットカード
  • ラクラクあと払い
  • コンビニ払い
  • LINE Pay
  • FamiPay
  • ATM払い
  • キャリア決済
  • 売上金
  • 楽天ポイント など
振込手数料

200円

210円

※ただし楽天銀行へ1万円以上の振込は無料

最低振込額 200円~ 1,000円~

 支払方法や振込手数料など、大きな違いはありません。

 メルカリは、2023年7月には累計出品数が30億品を突破したと発表されました。

 出品数が多いということは、それだけ多くのユーザーが利用しているということ。

 最小限の時間で出品したものが売れるというメリットがあるでしょう。

 一方のラクマは、楽天グループのサービスを活用するとお得になるという点がメリットです。

メルカリとラクマの選び方・こんなときはどっち?

 メルカリとラクマは、それぞれ多くのユーザーに利用されているフリマアプリです。

 どちらもメリットがあるため、実際に利用する際に『どちらを選んだら良いのかわからない…』という方も少なくないはず。

 そこでシチュエーションごとにメルカリとラクマ、どちらを選べば良いのかをご紹介します。

高価な物を売りたい

 高価な物を売りたい場合、利益をより上げたいのであれば、販売手数料が販売実績によって販売手数料が変動するラクマがおすすめです。

 メルカリの手数料は10%であるのに対し、ラクマは最も安くて4.5%。メルカリの半分以下の手数料で抑えられます。

 商品の価格が高ければ高いほど、販売手数料も増えていくため、高価な物をお得に売るなら、ラクマを利用しましょう。ただし、当月販売実績によって変動するのは翌月の手数料になることは覚えておきましょう。

集荷をして欲しい

 集荷サービスはラクマ・メルカリ双方にありますが、テレビ・冷蔵庫・自転車・洗濯機などの大型商品の場合は、メルカリの『たのメル便』がおすすめです。

 『たのメル便』は商品が売れたら、集荷希望日にプロが自宅を訪問し、梱包・集荷をしてくれるサービスです。

 購入者へのお届け時には、開梱・設置まで行ってくれるため、ソファ・ベッドなど自分では梱包が難しい大型商品も出品することが可能になります。

手数料を抑えたい

 少額取引の多いフリマアプリでは、各手数料を抑えることもポイントの一つです。

メルカリ ラクマ
販売手数料 10% 4.5~10%
振込手数料 200円 210円

 ここで注目したいのは、楽天グループの運営するラクマは、楽天銀行を振込口座に指定し、10,000円以上であれば手数料が無料になること。

 メルカリは指定口座に関係なく、1回200円がかかります。

 フリマアプリでは手数料だけではなく送料も引かれるため、少しでも手数料を抑えるのであればラクマがおすすめです。

早く売りたい

 早く売りたいのであれば、ユーザー数の多いメルカリが良いでしょう。

 メルカリのユーザー数は、2023年には月間利用者数2,200万人を突破しています。

 ユーザー数が多いということは、出品した商品を目にする人が多いということです。

 人気のカテゴリーや売れ筋の商品であれば、出品してすぐに売れることもありますので、できるだけ早く売りたい人にはメルカリの利用をおすすめします。

購入者を選びたい

 フリマアプリで出品をすると、中にはルール違反をする購入者もいることがわかります。

 購入者を選びたい場合は、ラクマの『購入申請』システムがおすすめです。

 『購入申請』とは、出品者が購入者からの申請を受け付け、出品者が承認して取引を行うシステムのこと。

 出品をする時点で選択することができ、出品者は購入者の評価を事前に確認してから取引することが可能になります。

 過去の取引評価などで取引をしたくないと思う相手には、商品の購入を認めないということなので、より安全にフリマアプリを楽しめるといえるでしょう。

フリマアプリ利用の際の注意点

 メルカリやラクマなどのフリマアプリは、自宅の不用品を処分したり、自分が作った作品を販売したりする際に便利です。

 しかし、フリマアプリは何でも出品できるというわけではなく、フリマアプリごとにガイドラインが設けられていて出品できる商品が決められています。

 たとえば、以下のような商品は出品が禁止されているフリマアプリもあるため注意しましょう。

  • ギフトカード、商品券、株主優待券などの金券類
  • チケット類
  • ポイントカード
  • 偽ブランド品、正規品か不明なブランド品
  • たばこ
  • 医薬品

 ガイドラインでは、出品が禁止されている商品以外にも、ルールや禁止行為が詳しく記載されているため事前に確認してください。

 また、早く売りたいために複数のフリマアプリで同じ商品を出品しようと考えている人もいるかもしれません。しかし、万が一、同じ商品が同時に売れてしまうと対応できなくなりトラブルに発展しかねないため、同時出品は控えたほうが良いでしょう。

 メルカリでは、以下のような行為は禁止すると公表されています。

同じ商品を他社のサービスやその他の方法によって二重に出品することにより、お客さま間でトラブルを引き起こすと思われるもの

引用:その他、不適切と判断される行為(禁止されている行為)|メルカリヘルプセンター

 トラブルに発展したり、禁止されている行為を行ったりした場合はペナルティが課せられる場合があるため、注意が必要です。

メルカリとラクマ以外のフリマアプリは?

 メルカリとラクマは人気のフリマアプリですが、他にも多くのユーザーに利用されているフリマアプリは少なくありません。

 そのうちのひとつが「Yahoo!フリマ」です。

 Yahoo!フリマはもともと「PayPayフリマ」として運営されており、2023年に名称を変更しました。

 Yahoo!フリマの特徴は以下の通りです。

  • PayPayが使える・貯まる
  • PayPayアプリ内から利用できる
  • 業界内でもお得な通常5%の販売手数料(※初回は無料)
  • 動画で商品をアピールできる

 PayPayフリマを引き継ぐかたちで運営されているため、PayPayとの連携が強みです。PayPayを利用している人にとっては、利便性の高いフリマアプリでしょう。

フリマアプリの特徴を知って上手に利用しよう

 フリマアプリの利用者は、年々増加しています。

 メルカリとラクマ、どちらが自分に合っているのかは出品する商品や価格、カテゴリーなどによって異なるので、使い分けることがおすすめです。

 双方のメリット・デメリットを理解し、ルールに則った正しい使い方でフリマアプリを楽しみましょう。

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この記事の著者

EC研究所(イーシーケンキュウジョ)

ECについての情報を調べ、まとめてお届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://eczine.jp/article/detail/12075 2024/07/31 20:21

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