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2024年6月6日(木)10:00~17:40(予定)

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ラクマとメルカリ・合うのはどっち?基礎から使い方までを徹底比較

 自宅にいながら出品できるフリマアプリ。近年では新型コロナウィルスの感染拡大に伴う外出制限も影響して、利用者が大きく増加しています。初めてフリマアプリへ出品する方は、複数あるフリマアプリからどれを選べば良いのかわからないという人も多いはずです。そこでこの記事では、自分に合うフリマアプリを見つけたいという人のために、最大ユーザー数を誇るメルカリと、楽天グループが運営するラクマについて、さまざまな面を比較していきます。

ラクマとは?特徴とメリット

 ラクマは楽天グループ株式会社の運営するフリマアプリです。

 ラクマの特徴やメリットについてくわしく解説します。

ラクマの概要

 ラクマは2012年7月からサービスを開始した日本で初めてのフリマアプリ『フリル』が前身です。

 2018年に『フリル』と『旧ラクマ』が統合され、現在のラクマとして運営されています。

 2020年には2,500万ダウンロードを突破し、国内トップクラスのフリマアプリの仲間入りをしたといえるでしょう。

ラクマの特徴

 ラクマ最大の特徴は、楽天会員IDをラクマのユーザーIDとして利用できることです。

  • 楽天スーパーポイントの利用
  • 楽天キャッシュへのチャージ

 など、楽天アカウントと紐付けをすることでさまざまなサービスと併用ができます。

 またラクマの前身である『フリル』は女性向けのフリマアプリとして運営されていたため、女性ユーザーが多いこともラクマの特徴です。

ラクマのメリット

 ラクマのメリットは、他のフリマアプリと比較して販売手数料が安いことです。

 ラクマの販売手数料は6.0%+税、対してメルカリは10%となっています。

10,000円の商品が売れた場合
  • ラクマ:受取金額は9,340円
  • メルカリ:受取金額は9,000円

 また売上金の振込手数料も楽天銀行を振込先に設定することで、10,000円以上であれば210円の手数料が無料になるメリットもあります。

 少額取引の多いフリマアプリで利益を上げるためには、ラクマの手数料のメリットを最大限活かすことがポイントです。

メルカリとは?特徴とメリット

 メルカリは株式会社メルカリが運営する、日本最大級のフリマアプリです。

 メルカリの特徴やメリットについてくわしく解説します。

メルカリの概要

 メルカリは2013年7月からサービスを開始し、2021年9月には月間利用者数が2,000万人を突破しています。

 幅広い出品と市場規模の大きさでもっとも有名なフリマアプリといえるでしょう。

メルカリの特徴

 メルカリの特徴は、独自の配送方法にあります。

  • ヤマト運輸との提携による『らくらくメルカリ便』
  • 日本郵便との提携による『ゆうゆうメルカリ便』

 匿名配送やコンビニでの発送・受け取りも可能で、大型商品の梱包を請け負ってくれる『たのメル便』など、配送のサービスが充実していることが特徴です。

メルカリのメリット

 メルカリのメリットとしては、ユーザー数が多いことによる商品の売れやすさと、出品数の多さが挙げられます。

 不用品の処分で利用する場合など、できるだけ早く売りたいときには、メルカリの利用がおすすめです。

ラクマとメルカリ・一覧表で徹底比較!

 ラクマとメルカリはフリマアプリの2トップとして、多くの人に利用されています。

 どんな点が異なるのか、一覧表で違いを比較してみましょう。

ラクマ メルカリ
提供元 楽天グループ株式会社 株式会社メルカリ
販売手数料 6%+税 10%
送料 175円~ 210円~
集荷サービス あり あり
匿名配送 可能 可能
代行サービス あり あり
支払方法
  • クレジットカード
  • ラクラクあと払い
  • コンビニ払い
  • LINE Pay
  • FamiPay
  • ATM払い
  • キャリア決済
  • 売上金
  • 楽天ポイント など
  • クレジットカード払い
  • コンビニ払い
  • ATM払い
  • キャリア決済
  • FamiPay
  • 残高使用
  • ポイント使用
  • メルペイスマート払い
  •  チャージ払い など
振込手数料

210円

※ただし楽天銀行へ10,000円以上の振込は無料

200円
最低振込額 1,000円~ 200円~

 支払方法や振込手数料など、大きな違いはありませんが、楽天グループのサービスを使うことでラクマはお得になるメリットが多くなります。

 一方でメルカリは、2021年12月に累計出品数が25億品を突破したと発表されました。

 出品数が多いということは、それだけ多くのユーザーが利用しているということ。

 最小限の時間で出品したものが売れるというメリットがあるでしょう。

ラクマとメルカリ・こんなときはどっちを選ぶ?

 ラクマとメルカリは、それぞれ多くのユーザーに利用されているフリマアプリです。

 実際に利用する際に『どちらを選んだら良いのかわからない…』という方も少なくないはず。

 そこでシチュエーションごとにラクマとメルカリ、どちらを選べば良いのかをご紹介します。

高価な物を売りたい

 高価な物を売りたい場合、利益をより上げたいのであれば、販売手数料が安いラクマがおすすめです。

 メルカリの手数料は10%であるのに対し、ラクマは6%+税。

 商品の価格が高ければ高いほど、販売手数料も増えていきます。

 高価な物をお得に売るなら、ラクマを利用しましょう。

集荷をして欲しい

 集荷サービスはラクマ・メルカリ双方にありますが、テレビ・冷蔵庫・自転車・洗濯機などの大型商品の場合は、メルカリの『たのメル便』がおすすめです。

 『たのメル便』は商品が売れたら、集荷希望日にプロが自宅を訪問し、梱包・集荷をしてくれるサービスです。

 購入者へのお届け時には、開梱・設置まで行ってくれるため、ソファ・ベッドなど自分では梱包が難しい大型商品も出品することが可能になります。

手数料を抑えたい

 少額取引の多いフリマアプリでは、各手数料を抑えることもポイントの一つです。

ラクマ メルカリ
販売手数料 6%+税 10%
振込手数料 210円 200円

 ここで注目したいのは、楽天グループの運営するラクマは、楽天銀行を振込口座に指定し、10,000円以上であれば手数料が無料になること。

 メルカリは指定口座に関係なく、1回200円がかかります。

 フリマアプリでは手数料だけではなく送料も引かれるため、少しでも手数料を抑えるのであればラクマがおすすめです。

早く売りたい

 早く売りたいのであれば、ユーザー数の多いメルカリが良いでしょう。

 メルカリのユーザー数は、2021年9月には月間利用者数が2,000万人を突破しています。

 ユーザー数が多いということは、出品した商品を目にする人が多いということです。

 人気のカテゴリーや売れ筋の商品であれば、出品してすぐに売れることもありますので、メルカリの利用をおすすめします。

購入者を選びたい

 フリマアプリで出品をすると、中にはルール違反をする購入者もいることがわかります。

 購入者を選びたい場合は、ラクマの『購入申請』システムがおすすめです。

 『購入申請』とは、出品者が購入者からの申請を受け付け、出品者が承認して取引を行うシステムのこと。

 出品をする時点で選択することができ、出品者は購入者の評価を事前に確認してから取引することが可能になります。

 過去の取引評価などで取引をしたくないと思う相手には、商品の購入を認めないということなので、より安全にフリマアプリを楽しめるといえるでしょう。

自分に合ったフリマアプリを上手に活用しよう

 フリマアプリの利用者は、年々増加しています。

 メルカリとラクマ、どちらが自分に合っているのかは出品する商品や価格、カテゴリーなどによって異なるので、使い分けることがおすすめです。

 双方のメリット・デメリットを理解し、ルールに則った正しい使い方でフリマアプリを楽しみましょう。

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この記事の著者

EC研究所(イーシーケンキュウジョ)

ECについての情報を調べ、まとめてお届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://eczine.jp/article/detail/12075 2022/12/03 00:00

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