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運営堂がゆくEC業界対談

和三盆を守りたい テレビでも話題の『和三盆の花咲くおはぎ「花輝」』ができるまでを服部製糖所さんに聞く

 運営堂の森野さんが日々の情報収集で気になったことをインタビューしていきます。今回は徳島県で和三盆を守りながら「花咲くおはぎ」を通販で販売されている服部製糖所さんです。テレビなどでも取り上げられてSNSでもすぐに売り切れてしまう人気のおはぎですが、その裏側にはいろいろな決意があったようです。

新型コロナウイルス感染拡大で生まれた花咲くおはぎ

森野 最初に服部製糖所さんのことを教えてください。代々、徳島県で和三盆を生産されて卸販売されていたということでよいでしょうか?

服部 そうですね。和三盆で、業者さん向けに卸売を主にしていました。小売りは10年ぐらい前からです。

森野 小売りを始めて10年ぐらいということですが、ウェブサイトを拝見すると2018年ごろから冊子や雑誌などの取材が多くなっていますね。何か転換期となることはあったのでしょうか。

服部 「わんさんぼん」というお店をオープンして地元のイベントなどに出店したので知名度が上がったようです。知っていただくためにどこへ行けば良いかわからないので、とりあえず行ってみようという感じであちこち出ていたのが良かったようです。

服部製糖所の服部成輝さん

森野 その流れであの綺麗なおはぎができたのでしょうか?

服部 いえ、小売りを強化したいというわけではなくて、新型コロナウィルスが広がって卸先の洋菓子屋さんとか和菓子屋さんが休業になってしまったことが理由です。卸先が止まってしまって、完全に出荷先がなくってしまったのでどうしようと考えた結果です。

森野 なるほど……。新型コロナウィルスはいろいろなところに影響を与えたのですね……。

服部 コロナが流行りだした2,3月はちょうど高校3年生で製菓学校に行くことが決まっていて、時間があったのでお菓子教室に行ってみました。そうしたら、そこでお花のお菓子を作るというのがあったんです。良い機会だからやって参加してみて、それを応用しておはぎを作ってみました。年度が替われば「母の日」と「父の日」がありますので、そのギフトに良いかな?ということですね。

森野 あの綺麗なおはぎはそうやってできたんですね。てっきり新商品を開発しようとして開発されたんだと思っていました。その流れで、実店舗では人が来ないので通販ということになったんですね。通販を始めた時はすぐに売れたのでしょうか?

服部 売れてないです。

森野 え?売れていないんですか? 今はSNSで告知するとすぐに売り切れてしまうぐらいの人気商品なのに。

和三盆の花咲くおはぎ「ballade」

きっかけは芸能人のTwitter投稿から NHKで取り上げられ話題に

服部 売れたきっかけは、とある有名人の方にたまたま買っていただいてTwitterに上げていただいたところからです。そこから何も狙わずに自然に広がってきました。ありがたいことにもう忙しくて、通販で売り続けているという状況です。

森野 そうだったんですね。明らかにSNSに映えるような商品なのでそれを狙っていたのだと思っていました。事前に思っていたことがことごとく違っています(笑)。通販サイトはどのように作られたのでしょうか? 通販サイトって意外とやることが多いので。

服部 自力半分、外部の人にお願いしたのが半分。といったところです。商品点数も在庫数も少ないので見栄えとかにこだわるよりは、通販で買えることを重視していますからこれでいいと思っています。

森野 通販サイトにこだわってお金と時間をかけても、わかっている生産量から考えるとこれぐらいでいいということですね。おはぎはクール便で発送も手間がかかりますし、商品管理も大変でしょうからこれぐらいがちょうどいいのでしょうね。おはぎはもちろんすべて手作りですよね?

服部 そうですね、すべて手作りです。当時は本業もあったので1日に7個ぐらいが限界でした。どれだけ売れるかもわからないですし、長期間保存がきくものではないのでこれぐらいでも問題ありませんでした。そこからお話ししたように売れだして、今では人も増えてもっと作れるようになっています。

森野 それなりに数ができるようになって、通販でも売れるようになって、何かしらの販促はされているのでしょうか?買っていただいた人にメールマガジンを送るとかLINEを登録してもらうとかですね。

服部 いえ、何もやっていないです。TwitterとInstagramだけですし、それもそんなに反応はありませんでした。一番大きく変わったのはNHKの番組で取り上げられた時ですね。

森野 あれは私も見ました! 確か徳島特集だったのでこれは見逃せないということで。

服部 注文はたくさんいただきました。北海道から沖縄まで日本全国です。ただ、お話ししたように数を作ることができないので、クレームもたくさんいただきましたね……。

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この記事の著者

森野 誠之(モリノ セイジ)

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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