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ECzine Academy(イーシージン・アカデミー)とは、自社ECのプロフェッショナルの育成を支援する講座の総称です。ECzine編集部が企画し、基本となる「2日でわかるEC構築・運営基礎講座」ほか、その時々のトレンドをいち早く学んでいただけるようテーマ別講座をご用意しています。

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ECzine Day(イーシージン・デイ)とは、ECzineが主催するカンファレンス型のイベントです。変化の激しいEC業界、この日にリアルな場にお越しいただくことで、トレンドやトピックスを効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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2023年3月16日(木)10:00~16:10(予定)

「季刊ECzine」とは、年に4回、EC業界の重要ポイントだけをまとめてお届けする紙の雑誌です。ECの最新トレンドを取り上げた「特集記事」のほか、重要なトピックスに関する知識を上書き保存する「定点観測」、EC業界のニュースや記事を振り返るコーナーなど、自社のECビジネスを俯瞰していただく際のヒントになる内容が満載です。 ※諸般の事情により、2023年春号(vol.24)をもって休刊となります。

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UGCとは?運用や活用の手順・具体的な事例を紹介


 商品やサービスを利用してもらうためには、消費者の行動を把握しておく必要があります。UGCを活用することで、より効率的なアプローチを行えるようになるでしょう。今回はUGCとは何かを解説し、メリットや活用手順などを併せて紹介します。

 UGCとは、一般のユーザーによって作られたコンテンツのことを指す言葉です。SNSやブログ、動画サイトなどに投稿されたコンテンツやそれに対する感想・レビューなども含みます。UGCが注目される背景には、ユーザーの購買行動や広告に対する反応の変化などが挙げられます。本記事では、UGCの基本的なポイントや運用方法、活用の手順などを解説します。

UGCとは?マーケティングで注目される理由

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 UGCを的確にとらえるためには、基本的なポイントをおさえておくことが重要です。ここでは、UGCがマーケティングにおいて注目される理由などを含めて解説します。

UGCの定義

 UGC(User Generated Contents)は、一般ユーザーによって作られたコンテンツの総称です。具体的にはSNSやブログ、動画投稿サイト、写真共有サイト、ネット掲示板(BBS)などに投稿されたコンテンツやそれらに書き込まれた感想、口コミ、レビューなどが当てはまります。

 似たような言葉に、CGM(Consumer Generated Media)がありますが、これは一般のユーザーによって成立するメディアを指すものです。CGMがメディアを表す言葉であるのに対し、UGCは一般ユーザーによって発信された情報を指す点をおさえておきましょう。 UGCがマーケティングで注目される理由

 マーケティングにおいて、UGCが注目されるようになったのは2000年前後だといわれています。一般のユーザーが利用しやすいデジタル端末が登場したことや通信環境が整備されたことによって、誰もが自由にコンテンツを作り、発信できる状況が整いました。

 特にInstagramが登場してからは、UGCは消費者の購買意欲に大きな影響を与える存在として注目されるようになり、マーケティングにおける重要な媒体の一つとして考えられるようになりました。

 スマートフォンの普及やSNSの浸透に伴って、消費者は膨大な数の情報に日々触れるようになり、広告に対するとらえ方なども変化しています。インターネット広告は必ずしも、すべての消費者に最適化されているわけではないため、人によっては繰り返し表示される広告に対して不信感などを抱くこともあるでしょう。

 消費者は信頼できる情報を自ら手に入れたいといった気持ちから、SNSやブログなどさまざまなメディアの情報に触れているといえます。UGCが注目される背景には、そうした消費者心理の動きが関係している点を理解しておくことが大事です。

UGCの運用サイクル

ビジネスイメージ―ステップアップ

 UGCを活用するためには、適切に運用していくことが欠かせません。SNSやブログ、動画投稿サイトなど、チャネルによって流入しているユーザーの属性は異なるため、効果的なコンテンツの内容や見せ方もそれぞれ異なります。そのため、UGCを活用する目的や場面に応じて、戦略的にUGCを生み出していく流れを作ることが大切です。

 UGCを効果的に運用するには、3つのポイントを押さえておく必要があります。

 まず、商品の購入者によるUGC投稿を定期的に促していくことです。各種キャンペーンやギフティングなどによって、新しいUGCが生み出されやすい環境を整えてみましょう。発生したUGCをきちんと拾えるように、ツールなどを活用するのもよいでしょう。

 2つ目は、UGCの効果を定期的に検証することです。Googleアナリティクスなどのツールを用いて、定量的な成果を把握し、課題を見つけて改善を図りましょう。

 そして3つ目は、運用体制を整えることです。UGCの生成・活用・効果測定というサイクルをきちんと維持できるようにしておくことが重要です。社内のリソースが不足しているときは、外部に依頼するなどしてしっかりと運用できる体制を整えてみましょう。

UGCのメリットと注意点

Merit Demerit

 UGCを効果的に活用するには、メリットと注意点をきちんと把握しておくことが重要です。ここでは、どのようなポイントに注目したらよいかを解説します。

UGCの3つのメリット

 UGCを活用するメリットとしてまず挙げられるのは、「消費者視点のコメントが購買意欲を刺激する」という点です。

 商品購入やサービス利用を検討する際、ユーザーがほかの消費者の口コミなどを参考にすることは少なくありません。つまり、UGCは消費者の購買行動に大きな影響を与えているといえます。消費者の目線から、商品に対する感想や使い方などが発信されることで、その情報を見た別のユーザーが購入を考えるきっかけになるなど、良いサイクルを形作っていけるはずです。

 メリットの2つ目は、「制作コストを抑えながら一定のコンテンツ数を確保できる」という点です。ユーザー間で情報のやりとりが自然と行われることによって、自社でコンテンツを制作しなくても、自社の商品やサービスに関連する情報がインターネット上に掲載されることが期待できます。

 そして、3つ目のメリットは「商品やサービスの改善につなげることができる」という点です。UGCを活用することで、消費者の多くの意見に触れる機会が得られるため、どのようなニーズがあるのか、どのような課題があるのかを把握しやすくなります。消費者のリアルな意見をもとに、商品開発やサービスの質を高めることで、より多くの消費者から支持を集めやすくなるでしょう。

UGCの注意点

 UGCを上手に活用するためには、いくつか気を付けなければならないことがあります。

 まず、質の良い評価を探すのに時間がかかることを理解しておきましょう。自社の商品やサービスに関する評判は必ずしもプラスのものばかりとは限りません。商材によっては、話題になりづらいものや購入や使用を知られたくないものなど、UGCが生まれにくいケースもあります。

 また、情報の正確性や権利関係についても注意する必要があります。UGCは一般ユーザーによって生み出されるものであるため、コンテンツによってはユーザー自身も気づかないうちに著作権や肖像権といった法的な部分を侵害しているケースもあるでしょう。薬機法などのルールに沿っているか、著作権侵害の可能性がないかなど、専門家のアドバイスも交え、リスク管理をしっかりと行いましょう。

 そのほか、ユーザーに対して広告であることを明示せずに商用でUGCを掲載した場合は、ステルスマーケティングと見なされる場合もあるので注意が必要です。情報の信頼性をきちんと担保できる形で、宣伝のあり方を考えていきましょう。

ECにおけるUGC活用の手順

手順をメモする女性

 UGCをECで実際に活用するには、しっかりと手順をおさえておくことが重要です。どのような手順で進めていけばよいかを解説します。

目的を明確に定める

 UGCをマーケティングの手法として活用するためには、まず目的を明確にすることが大切です。自社が抱える課題を洗い出したうえで、認知度の拡大やCVのアップなどについて、具体的な目的を設定してみましょう。

UGC収集のための仕組みを整える

 Web上に掲載されている膨大な情報のなかから、自社に関連したものだけをピックアップするのは大変な手間と労力がかかります。そのため、プレゼントキャンペーンを行う際には事前にハッシュタグを設定しておくなど、効率的に情報が集められる環境を整えておきましょう。

UCGの拡散と効果検証を行う

 必要なUGCを収集したあとは、事前に決めた目的に合わせて活用してみましょう。良好なUGCほど、WebサイトやSNS、ブログなどさまざまなチャネルで活かすことができます。

 また、UGCを掲載して終わりにならないように、Googleアナリティクスなどを用いて効果検証を行ってみましょう。データを分析することで改善点が明らかになり、より精度の高い運用へとつながります。

 自社に対するネガティブな評価も積極的に取り入れていくことによって、改善点を見つけやすくなるはずです。

UGCの成功事例

UGC成功事例のミーティング風景

 UGCを効果的に活用するためには、実際に成功している企業から学ぶと運用がスムーズです。ここでは、3社の事例を紹介します。

株式会社メルカリ「タッチポイントを増やす取り組み」

 株式会社メルカリが運営するフリマアプリ「メルカリ」では、Instagramの活用強化によって、2年あまりでフォロワー数5万人突破を実現しました。サービスを利用することで得られた体験や購入して満足できた商品、売れ筋のランキングなど、ユーザーの関心に沿ったコンテンツ制作に取り組んだことが大きな成果につながっています。

 また、Instagramのアカウントをフォローしたり、「いいね」を押したりすることでポイントを配布したりするなど、プレゼントキャンペーンと上手に組み合わせている点も特徴です。

株式会社ジンズホールディングス「JINSブランドの資産化」

 アイウエアブランド「JINS」を展開する株式会社ジンズホールディングスでは、Twitter上でJINSのファンと積極的にコミュニケーションを図る取り組みを行っています。

 熱心なファンとの交流を深めることで、ブランドの代弁者として良さを伝えてもらえるようにUGCを増やしていく流れを作り上げました。UGC数と指名検索数を重視することによって、JINSブランドの資産化に成功しています。

エーザイ株式会社「美チョコラコラーゲン青汁」

 大手製薬会社であるエーザイ株式会社では、動画UGCにより、パッケージの扱いやすさや顆粒の質感、溶けやすさなどを紹介しています。静止画では伝えきれない情報を伝えることで、実際の利用シーンを想起させ、購入への後押しにつなげています。

まとめ

 UGCをうまく活用することで、自社に対するイメージアップを図るだけでなく、実際に商品やサービスを提供する機会を増やしていけるでしょう。UGCをどのように運用するかを事前に定めたうえで、継続的に情報収集を行って、改善に取り組んでいく必要があります。

 消費者がリアルな声を重視している時代だからこそ、UGCの活用方法や効果、注意点を正しく理解して活用してみましょう。

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EC研究所(イーシーケンキュウジョ)

ECについての情報を調べ、まとめてお届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://eczine.jp/article/detail/11514 2022/08/03 12:29

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