こんにちは。ラクスル株式会社 ノバセル事業部の小林幸平と申します。前回は「限られた予算で効果を最大化するテレビCMの活用法」についてお話しました。第3回は、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」の事例を基に、過去に実施したテレビCMを分析し、新たな勝ち筋を見つける方法について説明していきます。
過去に行ったテレビCMの効果検証を実施 次なる勝ち筋を探ったCAMPFIRE
前回の記事でもお話したように、従来のテレビCMは大企業が行うマス・マーケティング手法として知られていました。多額の予算を投じて、いざ放映しても「どの程度の効果があったのか」という本質的なビジネスインパクトの可視化が難しく、またどのような切り口のクリエイティブにすればターゲットに刺さるのか、適切な放映時間帯はいつなのか、流すべき地域はどこなのかなど考えるべきことが非常に多く、複雑化してしまうのが難点でした。
他方、ノバセルは運用型のテレビCMサービスで、独自の分析ツール「ノバセルアナリティクス」を用いて放映後リアルタイムにCMの効果を可視化。デジタルマーケティングのように高速に効果検証、分析を行うことで、広告投資の最適化を図ることができます。また、テレビCMの企画戦略から制作、放映、効果検証までを一貫して行えるため、こうしたプロセスを分断することなく、マス広告の勝ち筋を見出すことが可能になっています。
ノバセルでは、BtoBやBtoCといったビジネス形態、商材、業界問わず、多くの企業の支援をこれまで行ってきましたが、今回紹介するのは国内最大のクラウドファンディングサイト CAMPFIREの事例です。2011年6月にサービスを開始したCAMPFIREは、累計5万6,000件以上のプロジェクトをサポートしてきた国内最大のクラウドファンディングとなっています(2021年9月現在 CAMPFIRE調べ)。
同社は、過去に実施したテレビCMの成果を正しく把握し、改善につなげたいと考え、ノバセルのセミナーに参加。その後、前出した当社独自の効果分析ツール「ノバセルアナリティクス」を用いて、直近のテレビCM(キャンペーン)によるサイト訪問数、コンバージョン数、CPAなどの指標を可視化し、レポーティングを行いました。
加えて、当社が分析レポートから見えた示唆を踏まえ、改善に向けた市場調査や戦略提案などを併せて実施。分析やPDCAを回して施策改善できる点を評価いただき、ノバセルを使ったテレビCM制作・放映・分析が開始しました。