ゲームビジネスに特化したマーケティングリサーチ&コンサルティングファームであるゲームエイジ総研は、コロナ禍による長期にわたる社会生活や行動制約の影響により、ライフスタイルが変化しているなかで、ゲーマーの食事に関する意識がどのように変化しているのか調査を行った。
コロナ禍で食に対する考え方や行動が変化したのは32.3% 最多の20代では41.8%が変化感じる
コロナ禍でおうち時間が増えたことにより、食に対する考え方や行動が変化したと答えたゲーマーは全体の32.3%(「とても変わった」+「やや変わった」の合計)に。
年代別では、もっとも変化したと回答したのは20代で41.8%、次いで30代が34.9%と続く。逆にあまり変化が見られないのが50代の27.9%。10代は「とても変わった」という回答が5.0%ほど見られるが、食に関しては同居している家族の影響を受けているためか、変化したという回答は40代と同程度という結果となった。
自炊・料理をするようになった人が47.8% コロナ太り対策や免疫力アップが目的
食に対する考えや行動のなかで、変化したという回答が大きかったのは「自炊・料理をするようになった」という回答だった。「とてもあてはまる」「ややあてはまる」を合計すると47.8%と、半数近くのゲーマーが自炊をするようになったと回答している。
自炊が増えた理由を見ていくと、「摂取カロリーを抑えたい」、「免疫力を高めたい」、「食事の時間を楽しみたい」という大きく3つの傾向が見られた。
「摂取カロリーを抑える」という点では、コロナ禍の影響で外出する機会が減り“コロナ太り”というワードも頻繁に耳にするようになったこともあり、摂取カロリーや食事と運動のバランスを考えるようになったゲーマーが多いことがうかがえる。
次に目立つのは「免疫力を高めたい」という声で、コロナと戦う免疫を養うためにも、改めて自身の食を考えるゲーマーが増えたと推察される。
3つ目は「食事の時間を楽しみたい」という理由。外食にも行きにくく、コロナ禍の影響でリアルに接することができなくなった娯楽も少なくなく、その結果、増加したおうち時間を活用して食事を娯楽のひとつとしてとらえ、楽しもうと考えるゲーマーが増えていた。
また、自炊はしないものの、家で食事を楽しむためにテイクアウトや宅配を利用するようになったと回答したゲーマーも見られた。自宅で食事を楽しむための選択肢として、テイクアウトや宅配を有効活用している様子がうかがえた。
その一方で少数だが、自炊が増えたことによりストレスが増えたという回答も見受けられた。
38.8%がお菓子やスイーツを食べる量が増加 ストレス発散の手段のひとつに
続いて、「お菓子やスイーツを食べる量が増えた」と答えたゲーマーも多く、「とてもあてはまる」、「ややあてはまる」を合計すると38.8%に達した。
その一方で、「ゲームをしながら食べる “ながら時間”が減った」というゲーマーは21.1%と、それほど増加していないという結果となった。ゲーム中に関わらず、間食をとることがゲーマーにとってもストレスを解消する手段のひとつになっているとみられる。
調査概要
- 調査時期:2021年9月
- 調査手法:インターネット調査
- 調査対象:何らかのゲームをプレイしている全国の10~50代男女
- サンプル数:2996